7quarter
優「友梨奈、早かったじゃん?」
優は友梨奈が来たことに気がつくと、後ろを振り向きながら声をかけると
優「今日、部活の初日だったんだろ?どうだったよ。」
友梨奈「想像してた以上だよ。
みんなの力のレベルが良すぎた。」
友梨奈は、笑いながら言うと「あとは、あんたの姉ちゃんだけど。あの子もすごかったよ。」と付け足した。
優「興味無いな。
そうだ。友梨奈は俺の性格をどこまでわかってる?」
友梨奈「僕は、あんたがただのバカとしか思ってないね。
あとは、周りの人間を人じゃなくて道具と思ってるところくらいか?
うちのことも、道具扱いしてくれてさ。今でも忘れないよ。」
友梨奈は優を睨みつけるが、冷静を装った声で言った。
友梨奈「僕からも言ってやるよ。
この偽善者、あんたはボクと付き合ってて楽しかったかい?」
優は、友梨奈の質問を聞くとくすくす笑いだした。
優「悪いな、先輩。
あんたもおれにとっては、ただの道具だよ。俺がみんなによく見られるためのな。」
優は、冷ややかに言うと背を翻して軽く手を振りながら歩き去っていった。
友梨奈はその後ろ姿をなんとも言えない表情で見つめていた。