9quarter
優と由依は、昨日の家での出来事があってから、朝起きてから顔を合わせても一言も話さず、2人とも別々に家を出た。
のんびりと歩きながら、学校の校門の中に入ると後ろから
愛佳「ちょっと待ちなよ。
今日の帰りまで、待つことがなくなりそうでよかったよ。」
愛佳に急に声をかけられた。
由依「あぁ…志田さんだっけ?
どうかしたんですか?」
冷静な態度で答えると、後ろを振り向き愛佳に顔を向けた。
愛佳「あんたから、ハッキリ言ってくんないかな。
いま、みんなで集まって話してることに興味ないって、それからもう顔出さないってさ。」
愛佳は、さほど怒っていないのか淡々と伝えることだけを伝えていった。
由依は、少し考える様子を見せると、少し微笑んで
由依「その話、まだうちが入れる余裕があるなら、うちも入るよ。
もう、あいつの思いどおりには動かないって決めたから。」
それだけ言うと、また愛佳に頭を下げその場をあとにした。
愛佳「あんたのことは、よく知らないけど。まぁいんじゃない?
それに、そのつもりなら今日の放課後、昨日の教室にこればいいさ。」
愛佳は由依の後ろ姿に声をかけた。