バスケ部を作ろう。
1quarter
「姉ちゃん起きろよ。
学校遅刻するぞ!」

私、小林由依は弟の優に起こされるのが日課になってきている。
学校に行っても、何もすることがないのだから行く意味もないと思うけどね。

優「それと、今泉さんも迎えに来てるんだからちゃんと起きなよ!
また、寝坊したら怒られるかもだから。」

由依「え、待って!優!
先にそれを言ってよ!」

由依は、慌てて起き上がると部屋の外にいるはずの弟に理不尽に怒った。が、もうドアの前にはいない。
小学校の頃からずっと一緒だった今泉佑唯は、運動神経もよく活発なキャラで、周りからも好かれる自分と正反対の性格で怒らせたら怖い…。

佑唯「優くん、おはよ。
学校慣れた?」

優「まだ、入学してそんな経ってないのになれられるわけないじゃないですか。
今泉さんこそ、あそこの学校バスケ部ないのによく入りましたよね。」

佑唯か小学から中学を卒業するまで、バスケ部に所属していたのを優は知っていたので、バスケ部がない欅坂高校に入学したことにずっと驚いていた。

佑唯「そうだよね。
バスケ部がないってのは、嫌だったけどうちも2年になったからね。バスケ部作ろうかなって思ってんだよね。
由依も、運動神経はいいから誘うつもりだし。」

佑唯は、笑顔でいいながらも家の中からあわただしい音が聞こえてくると呆れた顔をして

佑唯「ほら、噂をすれば…でしょ?優くんも知ってる人も誘っといたからさ!」

由依「ずー、おはよ!
遅くなってごめんね!」

由依が、合流すると3人は並んで学校への道を歩き出した。

みるくここあ ( 2018/05/17(木) 14:23 )