全国大会
まさかの…
俺達は4回戦に7ー0と快勝してから 学校ではヒーロー扱いだ。

正和「おはよー」
凜々花「おはようございます!昨日凄かったですよ」
正和「まぁ、ありがとう」(苦笑)

正直昨日大差で勝てたのは偶々運良く相手の調子が落ちていて勝てた。
相手の調子が良ければ厳しい試合を強いられていただろう。

凜々花「でもなんで正和君はそんなに上手いの?」
正和「まぁ練習してるからかな?」(苦笑)
彩「正和は毎日筋トレとか欠かしたことないねんで?風邪ひいても、足首痛めててもある程度の筋トレは怠らへんのや」
凜々花「それが努力だね」
正和「でも世界にはもっと上手い奴なんて蟻のようにいるからもっと頑張らんとね」

正和は取り敢えず世界を見ている。

キャメロン「正和、今すぐ校長室に来い!」
正和「先生の禿げたのは僕のせいじゃありません!」
キャメロン「違うわ!倉野監督が来てるんだよ!」

倉野監督とはUー16の日本代表監督だ。

正和「失礼します」
倉野「久しぶりだね」
正和「お久しぶりです」
倉野「今週から始まるジュニアワールドカップの日本代表に選出した
すると冬の選手権には出れない。
勿論断る事も可能だ。」
キャメロン「お前が選べ」
正和「いつからですか?」
倉野「来週にはオーストラリアに行くから」
正和「分かりました、こちらこそ僕の力で良ければ一緒に戦わせて下さい。」
キャメロン「正和の代…」
正和「大希しか居ないですよ」
キャメロン「分かった。世界を相手に思いっきり暴れて来い、いい報告を待ってる」

他のメンバーには正和がUー15の時のメンバーがズラリと並んでいる。
正和は再び世界と戦えるワクワクを胸に教室に戻る。

彩「どうやってん?」
正和「ジュニアワールドカップの招集だった。」
彩「良かったやん!」
凜々花「そんなに凄いんですか?」
正和「まぁ多分ね」(苦笑)
美優紀「大会正和君居らへんの?」
正和「ごめんね」

するとキャメロン先生が入ってくる。

キャメロン「えーっと皆さんに報告です、正和、前に来て」

正和は先生に呼ばれて前の教壇の左横に立つ。

キャメロン「来週からの正和がUー16ジュニアワールドカップ予選に参加する事になりました。
なのでちょくちょく学校を公欠することになるから皆で協力して正和の穴を埋めて下さい。
正和から一言」
正和「取り敢えず予選なんで予選を通過して日本に帰って来れるように頑張ります」

パチパチと拍手に混じり頑張れ!や負けるな!といった声が聞こえる。

正和「俺の目標は世界一なのでメダルを持って帰ってきます!」

部活でも先生の報告に口を開けてパクパクと鯉のようにしてる先輩やだろうなという顔している先輩ばかりだった。
そこから正和は部活では他とは別メニューで走り込みと技術トレーニングに大半の時間を費やしオーストラリア出発までトレーニングを積んだ。
その間は吐くまで走りこれでもかとドリブルとロングパスの精度を高めていった。
パスの精度はロングパスは50mを飛ばしペットボトルに当てるぐらいの精度を得た。
更に正和の得意なシュートに関してはシュートを簡単に決める為練習は少なかったがロングシュートを壁無しで雄也に止めたもらったが触るどころか体を掠める事なく全てゴールに吸い込まれていく程にまで達成した。
更に学校を挙げて正和を応援してる為皆より1時間多く英語を学習する。

先生「I Sprained my ankle. これを和訳しなさい」
正和「足首を捻挫しました」
先生「Please lend a transformer」
正和「変圧器を貸してください」
先生「Is there a convenience store nearby?」
正和「この近くにコンビニエンスストアはありますか?」
先生「 Where are we?」
正和「ここはどこですか?」
先生「OK great!」

先生がハグして来る。
アメリカンのコミュニケーションなのでハグを良くされるが正和はあんまり嬉しいわけではなかった。
しかし金髪でおっぱいおっきくてお尻の大きなグラマーの為嫌でも息子が勃つ。
だから嫌だ。

正和「Thank you」

俺は家に戻ると2週間分の荷物をキャリーバックに詰めるとエナメルバックにはサッカー道具と小説を5冊詰める。
するとノック音が聴こえてきた為ドアを開けると彩がそこに立っていた。

正和「どうしたの?」
彩「明日から2週間おらへんねんやろ?」
正和「おう」
彩「2人で写真とらへん?」
正和「いいね」

正和は彩の後ろに周り彩を抱き締める様な形で彩の左肩から顔を出す。
彩は耳まで顔を赤くして写真を撮っていた。

正和「俺達はシドニーだから1時間時差があるからね」
彩「そんなもんなんや」
正和「そうだよ」(笑)
彩「頑張ってな?」
正和「おう!」

正和は明日に備えて早く眠りに着いた。

彩「後ろから抱き締めるなんて卑怯やわ」(照)

彩は元から正和の事が好きなのにあんな後ろから抱き締めるなんてされたら更に好きになってしまった。


■筆者メッセージ
次からは世界大会編に移します。
VBP ( 2016/09/30(金) 01:13 )