高校一年の春
準決勝
俺達はロッカールームに戻りユニフォームに袖を通す。
ユニフォームを着ると気が引き締まり今日の試合に勝たなくてはならないという気持ちになる。
この間の試合でCBが1人怪我した為、武太朗がスタメン抜擢となった。
武太朗は非常に高いDF能力を持っている。
体も大きく簡単には競り負けない。
日本代表でいうと吉田〇也の様な存在だ。
正和はいつも通りシューズの中敷を紫、白、黒ピンクにして紐を締める。
ピッチに出ると空は曇り、湿度が高いようでいつ雨が降ってもおかしくない。
そう思った瞬間、雨がポツポツと降り始めて1分程で大雨となった。
そして試合開始のホイッスルがなった。
正和はボールを受けるとドリブル突破を図るもブロックされるとボールを失い前線へロングパスを入れる。
やはり雨の日は正和のドリブルは通用しないようだ。
相手は雨の日の戦い方を知っている様で
少し厄介だ。
すると前を向いてロングシュートを放ってきたが武太朗がバウンドする前にクリアした。
何故なら雨の日のバウンドは読み難い為いつもなら止めれるシュートが止まらなくなるためなるべくキーパーに取らせない、ゴール前でバウンドさせないっていうのはかなり重要な事だ。
正和も対応しようとするがボールが前線まで全く回って来ないしかもクリアミスしたボールを相手がミドルシュートを放ち恐ていた先制点を与えてしまった。

正和「切り替えて行こう!」

しかし流れを断ち切れず10分で4失点してしまい前半を終える。

正和「確り集中して行きましょうよ!球際弱過ぎますよ!」
朝暉「落ち込んでるならユニフォーム脱いで出て行って下さい、意識低い人とサッカーやりたくないです」

後半が始まった。
正和はドリブルで突破を図るとぐんぐん抜いてあっという間にゴール前にいた。
雨に慣れてきていつも通りに出来ている様だ。
ゴール前からトーキックでシュートを放つとキーパーの胸の当たりからストンと落ちて股を抜きネットを揺らす。
しかしこのゴールをきっかけに正和へのマークが激しくなる。
ゴールから見て左側約25mの所でFKを獲得するが正和お得意の変化するシュートを打つには難しい角度だ。壁とキーパーでゴールが全く見えない状態で困っていたが蹴るしかない。
そう決心した正和は先程のゴールと同じようにトーキックで蹴るとバーに当たり跳ね返って来たのを朝暉が頭で押し込む。
するとその後すぐ正和がボールを受けるとサイドにループのパスを出すとダイレクトでヒールパス、それをインサイドで朝暉にクロスを上げると朝暉はゴールとは反対側にヘディング、GKも出ていた為ゴールガラ空きのまま正和はオーバーヘッドでゴールネットを揺らす。
その後俺達の猛攻は止まらなく終わってみれば4ー9。
正和のダブルハットトリックに朝暉の2ゴール、ボランチのヘディングで快勝していた。
しかしこのまま決勝戦も勝てると意気込んでいたチームに衝撃がはしる。
あるサイトを見てみると準決勝もう一試合の結果は19ー0、しかもUー15の強化選手など2人がいるチーム相手に19得点、一試合平均26得点の怪物チームがいた。
動画を見てみるといきなりキックオフ直後のシュートで得点、始まって10秒足らずだった。
しかもライナー性のシュートがキーパーの手を弾いていた。

正和「有り得ねぇ…だろ」

俺はTwit〇erで相手に負けたチームの人に話を聞けた。
あれは化け物だ!
だとか有り得ないとか書かれていた。

正和「取り敢えず、明日も勝つぞ!」
朝暉「当たり前だ」

俺達は眠りについた。





■筆者メッセージ
なんかどこかのテレビアニメで見たような……確かあれは薬を使っていたみたいな感じでしたが薬じゃないですよ
VBP ( 2016/09/10(土) 10:58 )