Genius Striker - 高校一年の春
誓いを守る
つぎの日朝4時30分、正和は美優紀の家の前にいた。
ピンポーンインターホンを鳴らすと美優紀が制服のまま出てきた。

正和「よっ!学校行くぞ!」(笑)
美優紀「早いわ!」←(本当に早すぎー)
正和「着替えてるだろ?準備出来たら出てこいよ」

すると5分程で出てきた。

美優紀「どうやって来たん?」
正和「電車」
美優紀「始発?」
正和「うん」
美優紀「ごめんな?」
正和「多分謝るのはこちら側だな」

美優紀は何がなんだか分かってないようだった。

正和「行くぞ!」

電車に乗り学校最寄の駅まで向かうとそこから歩いて学校に向かう。

校門には皆が揃っていた。

正和「よし、行くぞ」

俺達は職員棟に向かい歩くと金子先生がちょうど出てきた。

正和「おはようございます。
昨日は休んでしまい申しわけ!ありませんでした」
彩「正和!幼なじみが抜け抜け!と」
朝暉「ハゲ!」
キャメロン「退学!」

ワハハハハと笑っていた。

正和「少しお話がありまして、この動画を見てもらいたいんですが。」

昨日の動画を見せる。
美優紀も見るのは初めてだった。

正和「という事です。
これは彼女の人権侵害に当たると思いません?
この事件の発端は彼女の彼氏を美優紀が奪った奪ってないの口論です。
しかし彼の方から口説いたと証言してきました。
美優紀のLINEに残っています、これは美優紀に責任はありません。
本人の責任では無いことでここまでされる事は名誉毀損に当たります。
名誉毀損は三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金に処する。
と書いてある立派な違法行為です。
処分はお願いします。
事情聴取はいつでも受けます。
よろしくお願いします。」

キャメロン「分かった、職員会議で話してみる。」
正和「後見回りお願いしてもいいですか?多分まだ貼ってあると思うので」
キャメロン「わかった、昨日の分も今日取り返せるぐらい努力しなさい」

俺達は朝練をこなすと授業中寝ていた。
そして昼飯を食べて部活。

キャメロン「試合会場が決まったぞ、長居陸上競技場で大阪大学付属大阪高校だ。
勝てない相手ではない、確りいつも通りな。
この大会、全国狙ってもいいんじゃないか?」

確かに後2つで全国の舞台だ。
俺達も行きたい、いや行かなくちゃ行けない。
由依との約束を守るため

正和「狙いますよ勿論」
朝暉「埼玉スタジアム2002で試合したくないっすか?」
正和「あれは良いよ、広いピッチで出来るサッカー」

これでチームは全国大会を狙うことを目標とし、これを達成するためにどうするかを考える。

正和「俺と朝暉はマークが付きますからどうします?サイドアタックしますか?」

色んな意見を出し合うも纏まらず取り敢えずコンディション調整を行い帰ることに。
そしてつぎの日、俺達は長居陸上競技場に到着すると先輩達は呆気に取られている。
正和達からしたら普通の大会だ。
正直なにが緊張するのかってのは全く分からない正和とめちゃくちゃ分かる朝暉。
正和は代表経験がある為に緊張しないのだろう。

正和「取り敢えず雰囲気になれましょ?」

皆は吐きそうになったいた。
何故ならセレ〇ソの柿谷曜〇朗や関〇訓充といった代表経験のある選手が来ていたからだ。
正和は普通に堂々としていた。
試合は12 時から、終わったら俺達はセレッソとギラヴァンツの試合を観戦する予定だ。

正和「アップしましょ?」

俺達は練習着のままピッチに出ると試合開始1 時間前にも関わらず客席の半分が埋まっていた。
正和がピッチに出るとまるで超イケメン俳優が出て来たかの如く黄色い歓声が長居陸上競技場に谺響する。
正和はボールを使い軽い1対1のマッチアップの練習をするとシュートを放つそれを繰り返す。
少しするとオフェンスのFWとトップ下、両サイドの4人対7人のDFとMF、GKで実践練習をする。
正和はボールを持つと朝暉にスイッチ、サイドにパスを出すと正和にボールを渡し正和はヒールリフトでボールを上げると朝暉がボレーシュートを放つなどのコンビの確認をしていた。

正和「まだあの約束守るぞ」

とミサンガを見て呟いた。






■筆者メッセージ
短くしました!
VBP ( 2016/09/09(金) 13:58 )