AKBの執事兼スタッフ


















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第8章 初映画 初演技
41 storys 〜ガンアクション〜
 今日からガンアクションのシーンを撮影していく。元々幼い頃から銃が好きだったし、今もサバイバルゲームをやるほどだ。 昔は僕の家の庭で、京介と2人で板を相手にエアガンをぶっ放していた。 今でも、その付近は 実弾演習中 と書かれた看板が置いてある。

  「マガジンの下の部分に、左手を添えながら撃つのが基本だよ」
 銃の持ち方や構え方を教えてくれる先生よりも、多くの知識と経験があるKKコンビ。 実際に銃弾が出ないのが、本当に悔しかった。 だが、ガンエフェクトを加えた映像を想像すると、自然と情熱が沸き起こってくるみたいだった。
  
  「ただの学生が銃で人を殺すともなると、いろいろと問題があるからな。設定上は、警察の後ろ盾を得ていることになっている」
まぁ、そりゃそうだよな と、銃を弄びながら説明をきいていた。 僕が渡されたのはM9で、装弾数は15発と多い。 撮影時は音だけが出る特殊な弾を使う。 これだけでも十分楽しめるはずだ。
  「まずは、女子たちを守る男子2人の撮影から」
初っ端から結構良い画が撮れる予感がする。 早速外に出て、配置の指示を受ける。 悪役の人たちと仲良く、入念に段取りを整える。
 
いざ撮影が始まると、さっきまで温厚だった悪役の方々が、鬼の形相で銃をぶっ放してくる。 演技とはわかっていても、身震いがしてしまうほどだ。
  「お前たちは下がってろ。 京介、行くぞ!」
感情的に台詞を言い、事前の練習通りに銃を構えて引き金を絞る。 銃声と反動、硝煙が僕を興奮させた。

  「あの時の晃汰、やけに気取ってたよね」
死んだ眼をこちらに向けながら、朱里が笑いかけてくる。
  「だよね。 私も思った」
まどかが頷く。
 今日の撮影が終了し、先ほどのシーンの反省会をしている。 反省会といっても、単なるネタにしかすぎない。 97年同盟を組んでいる僕たち。 同盟といっても、タメ語でOKみたいな感じのユルいものだ。 その上、さっきのシーンで僕と京介が守ったメンバーは、すべて97年生まれだったのだ。
  「珍しく晃汰がかっこよく見えたよ。 京介はオーラがすごかったし」
咲良がジュースを飲みながら、僕と京介を見比べた。 まずらしくって、いつもはダサいのかよ!?

Zodiac ( 2013/10/01(火) 21:13 )