AKBの執事兼スタッフ


















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第15章 合宿
90 storys 〜合宿7日目 3 大成功〜
  「・・・この合宿で、僕は大切な事に気づかされました」

 あまり長く話したくなかったというのもあったが、実は涙腺が本当に限界だったので早々に終わらせようと声を振り絞った。

  「あなた達は、僕が使えるべきお嬢様達です。 これからも傍に置いてください・・・」

最後はもう涙で何がなんだか分からなかったが、思ったことをそのまま口にした。 大きな拍手が鳴りやまなず、僕は下げた頭を上げるタイミングを完全に見失っていた。


 ステージに上がってくるバンドメンバー達と握手をし、軽くハグをする。 気持ちを落ち着かせるため、上を向いて眼をとじながら大きく息を吐いた。 既にスタンバイできている3人がこっちを見てくる。 涙で濡れた指先をズボンで擦り、ドラムの京介に親指を立てた。 

1発目の スキ!スキ!スキップ! で吹っ切れた僕は、身体の状態も考慮しながらアクションを交えながら弾いた。 2曲目の メロンジュース はかなりアゲアゲなナンバーだったから、何度もメンバーを煽りながら弾きまくった。 最後の 恋するフォーチュンクッキー では、ワイヤレスシステムの特性を存分に発揮させるために、ホール内を縦横無尽に歩いた。 メンバー達や戸賀崎さんと秋元さんにも絡みながら弾き、1人の置いてきぼりも見逃さずに近づいた。 
 
 
 最後にメンバーや関係者全員で記念写真を撮り、最終日の打ち上げはお開きとなった。 解散となった後でも、余韻に浸りながら京介とジュースを酌み交わす。 今夜に帰院する予定だったが、自宅の近くの大きな病院に移ることになり、今夜はホテルで寝るのだ。 最後にこのホテルのベッドで寝れることがたまらなく嬉しくて、妙に胸が躍っているのだ。 久しぶりに京介と2人で話したので、いろいろと会話が弾んだ。 腹筋が痛くなるくらいの笑い話や、思わず声を潜めたくなるようなシリアスな話までジャンルは幅広い。

  
  「いつまでも変わらねぇな」

 1時間ほどの談笑を終え、僕らはエレベーターに乗った。 後から乗った京介がフロアのボタンを押したが、足元が狂った京介は間違えて屋上のボタンを押してしまった。 笑いながら京介をからかったが、少し外の空気を吸いたかったのでそのまま屋上に向かうことにした。 

 最上階に到達し、扉が左右に開いてライトアップされた庭園が露わになる。 男2人で庭園というのもなかなかネタになるな、と苦笑いしながら歩いた。 

■筆者メッセージ
感想待ってます!

作者はGWすべて部活で握手会すらいけませんでした・・・
Zodiac ( 2014/05/06(火) 21:49 )