AKBの執事兼スタッフ


















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第13章 体育会系
61 storys 〜合宿!?〜
 久し振りに企画会議が、本社の会議室で行われた。 僕と京介は今回、挙がってきた企画を評価する立場である。 その中で、皆が面白がって満場一致となった企画がある。 たかみなさんがなにかの番組で言っていた、合宿だ。 

  「学校の部活みたいな感覚で、歌やダンスのレベルアップをさせたいと思います」

企画の発案者が、ここぞとばかりに熱弁する。 確かにその発想は個人的にも凄く興味深い。 ただ、またTVで放送したりすると、やらせだと批判が殺到するに違いないと踏んでいた。 だが、批判には慣れているしTV放送もしない。 言わば、絶対機密の合宿なのだ。 

  「マジで合宿なんてやれるのかよ・・・ どっかのホテル貸し切るレベルだぞ・・・」

 内容の濃かった会議が終わり、秋元さんと戸賀崎さんの後を追うように会議室を出た。 隣を歩く京介にこっそり話したつもりだったが、2人には聞こえていた。 
  
  「現実的に考えてまず無理だろうね。 個人の仕事もあるし、それだけの規模を収容できるホテルもないしな」

振り返らずに、戸賀崎さんは歩きながら言った。

  「じゃあ、なんで却下しなかったんですか?」

疑問をぶつけた。 どうやら、2人の頭にはストーリーが出来上がっているらしい。

  「立候補制にするんだよ。 希望者だけが合宿に参加するんだ。 ただ、その期間の仕事は一切無しになる。 レベルアップか今の仕事かを、真剣に判断しなければならない」

真面目にも大胆なことを話す戸賀崎さんに驚きながらも、この企画の真意を察した。 これは、僕らにかかる負担も大きくなってくるだろう。

  「晃汰、京介。 この話はまだメンバーにはバラすな・・・ 変な噂がたっても困るからな」

普段笑顔の少ない秋元さんから、少しだけ笑みがこぼれた。 どうやら、秋元さん自身もこの企画を相当気に入っているらしい。 
  
  「今回は体力面と精神面に絞って、彼女たちを鍛え上げるんだ。 過酷な合宿になるとは思うが、今のあいつらにはそれが必要だ」

秋元さんは最後にこう言い残し、次の仕事場へと向かった。 残された僕と京介と戸賀崎さんは、同じタイミングで顔を見合った。 

Zodiac ( 2013/12/23(月) 19:43 )