AKBの執事兼スタッフ


















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第10章 学園祭♪
52 storys 〜学園散策〜
 HKTの元気なパフォーマンスを見ているとき、電源をさっき入れたばかりの携帯が振動した。 表示を見ると、総合プロデューサーからだった。

  「晃汰です」

  「ちょっと急な話なんだが、いいか?」

  「HKTなら、目の前で踊ってますよ」

  「それもなんだが、お前たちの学園祭の後夜祭に、選抜メンバーをゲストとして行かせることが今決まったんだ。 1,2曲の後にトークイベントをやるみたいだから、よろしく頼む」

またもや一方的に通話は切られ、その5分後に戸賀崎さんからの連絡があった。 既に学園側との話はついていて、トークショーには僕と京介も出るという旨を伝えられた。

 後夜祭の会場もこの第一体育館なので、このままAKBメンバーが到着するのを待つのも良いかなと考えた。 だが、それは甘かった。

  「よし、皆で回るぞー!!」

 村重が恐れていたことを口走った。 こんな人数で学園内を歩けば、たちまち人だかりができてしまうだろう。 けど、ここまで来て回れないのもかわいそうだ。 そこで、僕と京介とで2手に分かれて回ることにした。 メンバーには全員変装させ、出発した。 僕のグループには まどか・咲良・なつみかん・なつさん・莉乃さん・わかはる・はるっぴさん の7人に分かれた。

  「なんかの撮影みたいだね」

 初っ端から訳の分からない事を言って、皆からツッコミを受けるわかはる。相変わらずのキャラのようで安心した。
 
  「晃汰のクラス行きた〜い」

はるっぴさんがとんでもないことを言い放った。 さっきの仕返しとばかりに、連続攻撃を仕掛けてくるわかはる。

  「・・・わかりましたよ」

渋々承諾して自分のクラスに向かった。 クラスメートが驚いた顔で、変装したメンバー達を見渡した。 密かにファンだったという何人かが握手を求めてきた以外、何も問題は起こらなかった。 

  「ところで、晃汰君はもう野球辞めちゃったんですか?」

 元プロ選手の娘だけあって、わかはるが興味本位で訊いてきた。

  「高校はもう野球やってないよ。 小・中はやってたけど、高校入ったら忙しくてネ。 けど、いつスカウトが来てもいいように体は作ってあるよ」

冗談交じりに返答したが、二の腕の力こぶは冗談ではない。

  「ていうか、まどかとみかんってそんなに身長変わらないんだネ。 俺にはまだまだだけど」

 笑いながら2人を見比べると、まどかとなつみかんは眼を合わせた後、一斉に背伸びをし始めた。 この光景になんとなくツボってしまった僕は、思わず吹き出してしまった。

Zodiac ( 2013/12/17(火) 22:54 )