06
口をだらしなく半開きにし、垂れ落ちる涎に気づくことなく脱力する堀。
「あったかいのが出てる……」
「ああ……やっちまった……」
中出し。妊娠という可能性を孕んだ行為。
堀が脚を絡めたせいだ。堀のせいだ。
いや違うそうじゃない。誘惑に負けた俺が全て悪い。
「大丈夫だよ東雲君」
うな垂れたまま動けない俺に、堀がそう言いながら俺の頭を撫でる。
何がどう大丈夫なのだ。怒りすら感じたがそれを堀に向けるのは間違いだ。
「ちゃんと避妊してるから」
その言葉を聞いて俺は顔を上げる。
避妊?ゴムを付けず挿入し、挙句には膣内での射精。それで大丈夫と言うのなら考えられるのは1つだった。
「お前もしかして……」
「そうだよ。ピル飲んでるの」
経口避妊薬。通称ピル。
副作用の恐れもある薬を服用しているのか。
少しだけ安堵した俺は、繋がったままの事に気付き、堀の中から抜き取る。
中から白濁液が少し垂れ落ちるのが見えた。
「ああん。溢れるぐらい出されちゃった」
こんな状況でも相変わらずの堀。ここまでくると一周回って尊敬するレベルだ。
「でも、それでもさ……」
「もう、そんなに心配なら見せてあげる」
2人で浴室から出てベットのある部屋に向かう。
いつも彼女と行為を行っているベットの脇にある引き出しを彼女が開けると紙袋が入っていた。
堀はその中身を取り出す。
「ほらね?」
中から出てきたのは錠剤。数個無くなっているのが見える。
「あ、ああ」
「だからこんなにいっぱい中に出されても大丈夫なんだよ」
自ら腹部をぐっと押す堀。
膣内に溜まっていた精液がドロリと溢れ出る。
それを手ですくい口に運ぶとそのまま喉を鳴らした。
その光景にまた俺のモノがピクリと反応する。
こんなものを見せられて興奮するなと言う方が難しい。
どんどんとそこへ血が集まっていくのが分かる。
「驚かされた分、きっちりお返ししてやるよ」
後ろのベットへ荒々しく堀を突き飛ばし、本日3度目の挿入。
「あんっ。やっぱり東雲君って最高」
うっとりとした表情で俺に犯される堀。
とんだ変態と関係を持ってしまったもんだ。