12章
06
翌朝。
無事飛鳥の元から返って来たマフラーと共に登校。
席に着く。
しばらくして、いつも飛鳥が登校してくる時間になったが一向に来る気配が無い。
遅刻しているところを見た事が無いのに。
始業のチャイムが鳴り、新内先生が入ってきた。
それと同時に、教室に駆け込んでくる飛鳥。

「あら、珍しいわね。もしかして齋藤さんも美しい私の授業が受けれるのが楽しみでー」

「いや、普通に、寝坊、しました」

「あ、あら、そう……」

首には昨日買った黒い方のマフラーを巻き、息を切らしている。
飛鳥が寝坊とは珍しい。
恥ずかしそうに席に着く飛鳥。

「珍しいな寝坊なんて」

「飛鳥ちゃんだって寝坊ぐらいするの」

若干だが不機嫌なのは気のせいだろうか。

「左様でございますか」

視線を前に戻す。

「とにかく!もうすぐ冬休みだからって気を抜かないように」

「はい……」

あーあ。先生拗ねてるよ。
まあ良いや。
もうすぐ冬休みか。
また何か皆んなでするんだろうか。
そんな事を考えながら1時間目の授業が始まった。





イヴ ( 2018/11/05(月) 18:30 )