9章
08
「あっ、あっ、んっ」

奥を突く度に鈴木は甘い声で鳴く。
今にも泣いてしまうのではないかという程の切なげな表情が、俺のS心をくすぐった。

「なあ鈴木っ。お兄ちゃんとどっちが気持ち良いっ?」

ゆっくりとギリギリまで引き抜き、そして一気に奥を突く。それを繰り返しながら俺は鈴木に問う。

「んっ、そんなのっ、あんっ、選べないっ、よおっ」

腰が鈴木の中へ沈む度にベットは軋み、彼女はギュッと目を瞑り、切れ切れの声を上げる。
言わせたい。俺の方が良いと。
鈴木の兄に勝手な対抗心を燃やす俺は、更に鈴木を責め立てる。
腰を引き、先端がほんの少し鈴木の中に入った状態で俺は動く事を辞めた。

「んーっ」

彼女の目は、俺に動いてくれと訴えかけているようだ。僅かだが鈴木の腰は自ら快楽を求めるように動いている。
口で言わずとも、体は正直だった。

「言ってくれないと動かない」

「ううっ……」

これだ。この表情。本当に泣いてしまうのではないかというこの表情が、俺を異様に興奮させる。
俺は一気に腰を沈めた。

「はあっ!」

大きく目を見開き、息を漏らす鈴木。
俺は荒々しく腰を振る。

「ああっ!んっ、あっ!」

喘ぐ鈴木の脚を持ち上げ、中をえぐる様に腰を打ち付ける。
俺の首に巻かれていた腕は解け、彼女の頭の横で枕をギュッと掴んでいた。

「あっ、あっ、イッちゃうっ、イッちゃうっ!」

顔を何度も横に振りながら必死に耐える鈴木。
そう簡単にはイカせない。
俺はピタリと動きを止める。

「あうっ……裕樹お兄ちゃんの意地悪っ……」

「言ってよ」

「ううっ……裕樹お兄ちゃんの方が……気持ち良い……です……」

俺は妙な満足感を得た。
別にそれが嘘でも構わなかった。
彼女を果てさせる為にあらゆる手を使い刺激を与える。

割れ目の上部でぷっくりと膨れた包皮を指でめくり、その中で硬く勃起したクリトリスを指で押し込む。
そして余った手で彼女の胸の先端を弄くり回すと、鈴木はもう駄目だった。

「ひゃうっ、しょれらめええっ!」

呂律が回っていない鈴木。
先程よりも激しく首を振っている。
もう絶頂は目の前だ。
両方の指にギュッと力を込める。

「ああああっ!」

叫び声と共に鈴木の腰がビクンと大きく跳ね上がった。
その反動で鈴木の中から俺のモノがズルりと抜ける。
それと同時に少量の潮が吹き出しシーツを濡らした。
顎を突き上げ大きく仰け反る鈴木の体は幾度も震え、ベットの上で小さく跳ねている。

しばらくして体の痙攣が治ると、鈴木はムクリと起き上がり、今度は俺を押し倒した。

「す、鈴木?」

「お兄ちゃんは私の事絢音って呼ぶんだよ?」

「えっと、あ、絢音さん、もしかして怒ってる?」

間違い無く怒っている。
だってほっぺめちゃくちゃ膨らませてるし。

「ふんっ。私知ってるんだよ?裕樹お兄ちゃんは他の女の子といっぱいえっちしてるって」

「ええっ?」

「私以外の女の子とえっち出来なくしてやるんだから」

鈴木が舌舐めずりをした。

「私が1番、だよね?」

あ、これやばいやつかも。




イヴ ( 2018/08/19(日) 07:55 )