忘れることのない恋
第1章
6話

連絡先交換から数日が過ぎ
雄介は咲良と連絡を取り合っていた。


彼女から返信が来ると嬉しくなってしまい
つい社内にも関わらずクスッと笑っていた。


由紀「なーんか雄介幸せそうな顔してる」

雄介「っん?あぁ…由紀か。」

由紀「あぁ…由紀かじゃないわよ!どうしたのよ携帯見て嬉しそうな顔しちゃって!まさか変な動画見て…」

雄介「バーカ、違ぇよ。」

由紀「なに?なに?教えて教えて!」

雄介「絶対嫌だ!!」

こういう話題が好きな由紀にバレると
めんどくさそうだ。


昼から戻って来ると社内が少し騒ついてた…
そこへ真っ先に後輩の女の子が近寄ってきた。


聖菜「雄介さん、彼女出来たんですか?」

彼女は福岡聖菜
つい最近俺と同じチームにやってきた子


雄介「いや、いないけど…ってかこの騒ぎなに?」

聖菜「社内で雄介さんに彼女が出来たって噂が広まっているんです。」

雄介「あの野郎…」


俺は真犯人がすぐに分かり
彼女のいる場所に向かった。


由紀「ごめんごめん!そんなつもりは無かったの!」

雄介「確信犯としか思えん!!」

由紀「だってぇ、雄介が教えてくれないのが悪い…」

雄介「子供かお前は…」

このまま黙秘すると、また面倒なことになりそうなので由紀にはコソッと教えておくことにした…


由紀「あの雄介が恋を…なんか不思議。」

雄介「そういうことだ!これ以上詮索や言いふらすのはやめてくれよ?」

由紀「はいはい、分かったよ。」

人間が返事を2度する時ほど
信用出来ないものはない…


そして、その予感は的中した…


社内では俺が恋をしていると広まり
携帯を弄っていると、必ずと言っていい程周りから茶化された…

雄介「由紀め…絶対に許さん!!」


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咲良side

咲良「なんか雄介さんから連絡来なくなった…お仕事忙しいのかな?」

咲良がボソッと呟くとすぐ近くに由依がいた。

由依「雄介って結構人気あるから早めにモノにしないと誰かに持ってかれちゃうよ?」

咲良「私がこういう時積極的にいけないの知ってるでしょ…?」

由依「はぁ…これだから咲良は。ちょい携帯貸して」


咲良から携帯を受け取った由依は、馴れた手つきで文字を打っているように見えた。

咲良「あの〜由依ちゃん何してるの…?」

よし、出来たと言い由依ちゃんは
私に携帯を返した。

その画面には…


「もし雄介さんが良ければ、今週都合が合うとこでご飯でもいかがですか?」


咲良「えっ…由依ちゃん!!」

由依、ニヤリ「積極的にしてあげたんだから頑張るんやで〜」


すると、雄介さんからすぐ返信が来た。

「もちろん良いですよ!今週の金曜日とかまだ空いてます?なんか好きな食べ物とかあります?」


私は雄介さんから返信に
「はい、空いてます!なんでも食べれるんですけど…強いて言えば梅かな!笑」


最初は由依ちゃんに素敵な人とだけ言ったけど

私は雄介さんのことが好きになっていた。





くろ ( 2018/02/13(火) 22:12 )