忘れることのない恋
第1章
1話
僕はこの恋を忘れる事は出来ないだろう。

一生一緒に添い遂げたいと思えたのも
あなただけだった。

今どこで何をしていますか?

あなたの見ている空は綺麗ですか?

僕は、あなたのいない現実を受け止めきれません。
僕の目に見えている空はまるで色を無くした、灰色の空でしかありません。



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社会人一年目が終わり
二年目を迎えた春

僕は会社と家を往復するだけの人生を送っていた。

会社は業界ではNo.2の商社
商社と聞けば激務を想像する人も少なくない。
しかし幸いにもこの仕事自体は嫌いじゃない。
むしろ生き甲斐すら感じている。

?「今日は早く仕事切り上げられそうかな?」

大地「雄介早めに終わりそうなら、飲みに行かない?相談乗って欲しいんだよ」

そう、僕の名前は坂本雄介

今話しかけてきたのは、工藤大地
仲良い同期の一人で、負けたくないライバル。


雄介「そう言って、いつも通りお金が無い助けて下さいのパターンだろ?」

大地「げっ…バレてた?」

雄介「立ち飲み屋で軽くなら良いだろう」


そんな事を話していたら、美味しそうな匂いを嗅ぎつけたのか、もう一人の仲良い同期がやって来た。

由紀「なになに、今日飲みに行くの?私も一緒に行きたーい!」

同期入社で俺達営業の
アシスタントをやっている柏木由紀。
この前の表彰式では最優秀アシスタント賞に輝いている。


雄介「由紀も来る?じゃあ18時過ぎまでにはお互い仕事終わらせて、1階のエレベーターホール前で集合な」


この様にごく平凡にサラリーマン生活を送っていた俺の生活に、運命を変えるほどの出会いが来る事をまだ知らずにいた。




■筆者メッセージ
自分のペースで頑張ります。
くろ ( 2018/01/22(月) 20:09 )