{契約書}
「ん?城野君は分かっていたのかい?」
「お、自分はAKBのファンなので…」
…初耳なんだが。
そういえば最近の部屋に入ってなかったな…
壁にポスターとか貼ってるのか?
「あと無理に一人称を変える必要も無い。緊張するのは分かるがね」
「ありがとうございます。」
気遣ってくれたのだろうか?
なるべく動揺して無いように答えれたけど…
「それで理事長。呼ばれた理由を教えて下さいませんか?」
「それについても私が説明しよう。」
そう言って秋元がカバンから取り出したのは…
「契約書…?」
「そうだ。私と田中、もといこの学校の理事長は若い頃からの数少ない友人でね。私が考えた案に合うような生徒を紹介して貰うことになった。」
「で、その紹介される生徒が…」
「君たちだ。」
「なぜ俺達なん-----」
「この契約書の内容って!」
俺がようやく事情の説明を受けていたらいきなり大我が大きな声を出した。
…この契約書がヤバい内容なんだろうか?