第一章
{打ち合わせ}
「とりあえず優さんに電話かけた方がいいのかな?」

朝ご飯を食べて、歯をみがき身支度を整えたあと自分の部屋から俺は動けなくなっていた。
さっき大我には秋元さんからの連絡を伝えたけどデビュー聞いたとたんなんかいきなり叫びだしてあっちから電話切りやがったからもう知らん!
考えていると優さんからメールがきたので内容を確認すると…

(10時頃に洋介たちのマンションの前に集合!大我にも伝えといて!)

10時か…もうすぐだな。
…大我の部屋に行くか。
財布や携帯を持ち、部屋のドアに鍵をかけてからエレベーターへむかう。
すぐ下の階でエレベーターを降りて大我の部屋のインターホンを押す。

「はいよ!」

「…お前なにやってんの?」

ドタドタと廊下を走る音がしたと思ったらドアからパシャマ姿の大我が出てきた。
なんで着替えてすらいないんだ…?

「なにって…なんも?」

「今日はキ○グレコードさんに行って打ち合わせだって言ったろ!…さっさと準備をしてこい。」

「ヤ、ヤバ…!」

「10時には一階のロビーの前に集合だぞ!」

「大丈夫朝飯はさっき食ったから!あと着替えるだけだから待っとけよ!」

「ったく…早くしろよな!」

なにが大丈夫なんだよ!
それから五分ぐらいたってからようやく出てきた。
…ギリギリだな。
急いでエレベーターへ乗り一階のボタンを押す。
ん?そういえば…

「大我もスマホ貰ったのか?」

「おう!なんか部屋に入ったらリビングのテーブルの上に置いてあった。洋介も?」

「あぁ…」

チーン♪

一階につき、エレベーターの扉が開くとマンションの前にはすでに昨日の車が止まっていた。
結局待たせちゃったよ…
俺たちは車へ走りよった。

「すみません!遅れました!」

「ん?おーきたきた!別に大丈夫だよ!」

「そうですか…」

「それじゃあ車に乗って!打ち合わせ行くからキ○グレコードさんの場所も覚えといてよ?」

「分かりましたー。」 「う〜い!」


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「よーし着いたぞー!」

「ここですか…」

「場所覚えた?」

「はい。だいたい覚えました!」

「ならいくぞ〜。」

キ○グレコードさんの建物に優さんにつづいて入っていく。
レコード会社の中ってこうなってんだなぁ…
俺たちはそのまま歩いて行き、少し小さい"第一打ち合わせ室"という部屋に入った。
部屋に入るとすでに男の人と俺たちと同じぐらいの年齢男の子が椅子に座って待っていた。

「今日はよろしくお願いします。私は皆さんの担当をさせてもらいます、野崎(のざき)といいます。」

「「よろしくお願いします!」」

この人が俺たちの担当の人なのか…
それともう一人座ってる少年は…
考え事をしていると立ったままだった俺たちを座るように言ってきたので席に座り、野崎さんに少年のことを聞いてみることにした。

「この人は?」

身長は俺より少し高いぐらいか?
顔は…イケメソやんけ!
この時彼女いない歴=年齢の洋介は自分はそれよりもイケメンなことに気づかなかった。

「そうだ矢神君の紹介をしていなかったね!そちらは矢神 龍司(やがみ りゅうじ)君。今回洋介君たちとグループを組んで貰う。ベーシストで演奏力と歌唱力は確かだ。」

「…よろしく。」

「こちらこそよろしく!矢神君!」 「ヨロシク!」

「…龍司でいい。」

龍司はずいぶんおとなしそうなやつだな…
無駄にうるさいやつがいるからちょうどいいのかも知れないけど。

「それで曲の方は作ってきてくれたかい?」

「数日前に優さんから言われていたのでバッチリ作ってあります!」

「見せて貰えるかな?」

「あっはい!」

前もって優さんに言われて作ってあった曲を野崎さんと龍司に見せる。
もちろん作詞は俺で作曲は大我だ。

「[イマジネーション]…か。私はいい曲だと思うんだが?」

「…僕も良いと思います。」

「「ありがとうございます!」」

「よし!じゃあデビュー曲は決まりだな!それで日にちなんだが…」

俺たちが作った曲がほめられたら嬉しいもんだな。
龍司にもOK貰えて良かったよ。
なんで野崎さんはデビューの日にちを言うのを早く言わないんだ!
気になるじゃんか!

「2週間後のAKBのコンサートでサプライズ発表され、そのコンサートで一発デビュー曲歌ってそのままデビューだ!」

…マジっすか?

■筆者メッセージ
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猛さん拍手メッセージありがとうございます!
姉の正体は…まだまだ溜めますよ?
呂虎 ( 2014/07/03(木) 20:36 )