05
ホテルの駐車場に車を停めて2人はフロントへ向かう。末永は謎の大きなカバンを持っている。
「なあ末永、それ何が入ってるんだ?」
「ナイショです(笑)」
不敵に笑う末永を訝しがりながら和也は竹内から指定された4階の部屋のキーを受け取りエレベーターに乗った。
「和也さん‥怒らないで下さいね」
「何のことだ?」
「カバンの中身です」
「だから何が入ってるんだよ」
「お部屋で見せますね」
「うーん‥」
和也は釈然としないがエレベーターは4階に着いた。部屋に入ると末永はカバンをベッドに置きファスナーを開ける。
「お、おい!これはプリマステラの衣装じゃないか!」
「予備の衣装なので大丈夫です」
「予備でも衣装の無断持ち出しはダメだろ!」
「ごめんなさい‥」
「しかし‥なんで衣装を持って来たんだ?」
「あの‥これを着てエッチしたいんです‥」
「は!?何言ってるんだよ‥汚したら大変だぞ‥」
「和也さんが衣装に出さなければ大丈夫かなって思って‥」
「いや、そう言う問題じゃないだろ‥」
「お願いします!もし衣装が汚れそうになったら脱ぐので!」
末永が何故衣装を着てセックスしたいのか理解に苦しむが、よほどの理由があるのだろう。和也は渋々OKを出した。
「分かったよ。その代わり、衣装を脱ぐ判断は俺がするぞ」
「ありがとうございます!和也さんの判断で大丈夫です!」
末永は満面の笑みで答えた。
「じゃあ、先にシャワー浴びてくるぞ」
「あっ‥和也さん‥」
そう言うと末永は和也の前に跪き股間に手を這わせた。
「お、おい!」
「あれ?硬くないですよ?」
「そりゃあ時間が経てば収まるよ(笑)」
「な〜んだ‥」
「どうした?」
「佳穂ちゃんが部屋に入ってすぐ口でしてあげたら男の人が喜ぶよって‥」
「あいつ‥」
まさか佐藤が即尺まで教えているとは思わなかった。
「末永‥俺は末永とセックスするんだ。佐藤とするんじゃない。だから佐藤の教えを忠実に守る必要は無いんだぞ」
「でも‥」
「俺はそのままの末永を抱きたい‥」
「和也さん‥」
「とりあえずシャワー浴びてくるぞ」
そう言い残して和也は浴室に入った。
「まったく佐藤は何を教えてるんだよ‥」
ブツブツ呟いてると突然浴室の扉が開き末永が一糸まとわぬ姿で入ってきた。
「末永!?なんで入ってくるんだよ!?」
「一緒に入った方が時間の節約になりますよ」
「時間の節約?」
「だって今日は公演があるんですよ?」
そうだった。少なくとも公演の2時間前には劇場に入らないとリハーサルに間に合わない。
「分かった‥」
「じゃあ、私も体を洗いますね」
そう言って末永はボディーソープで体を洗い始めた。和也は自分の体を洗いながら末永のスレンダーな体に目が釘付けになっていた。
「ん?和也さん‥そんなに見ないで下さい‥」
「あ、ああ、ごめんごめん‥すごく綺麗な体だから‥」
「そんなことないです‥おっぱい小さいし‥」
「大きいとか小さいとか関係ないよ」
和也は末永の背後に回り後ろから小ぶりな胸を揉み始めた。
「んっ!和也さん‥ダメです‥」
「何がダメなんだ?」
ボディーソープの滑りを利用して末永の胸を滑らかに揉みしだく。
「あっ‥あっ‥ダメです‥気持ちよくなっちゃう‥」
「それならいいじゃないか」
「で、でも、んっ‥ここじゃなくてベッドでしてほしい‥ああああっ!」
末永が話している最中に和也は乳首を摘むと指で転がすようにして刺激を与える。
「和也さん!それダメ!そこ弱いんです!」
「そうかそうか‥いいこと教えてくれらな(笑)」
和也の指の動きが早くなり、末永の喘ぎ声が大きくなる。
「ダメダメ!和也さん!それダメ!あっあっあっあっ‥ああああっ!!」
末永は一際大きな声を上げて体を震わせ、その場にしゃがみ込んだ。
「末永?」
「ご、ごめんなさい‥イッちゃいました‥」
「そんなに乳首が弱いのか?」
「はい‥」
「とりあえず体を流そう」
和也は泡まみれになっている自分の体と末永の体をシャワーで流した。
「ほら、末永立って」
「あっ、すいません‥」
弱々しく返事をすると末永は立ち上がろうと顔を上げた。
「えっ‥和也さん‥こんなに大きくなってる‥」
そう言うと末永は目の前にそそり立つペニスを握った。
「ちょっと待て!ベッドに行くんじゃないのか!?」
「でも、和也さん‥これ‥苦しそう‥」
末永は手を上下に動かし始めた。
「末永!うっ‥ベッドに行こう‥な?」
「・・・」
和也は諭すように声をかけるが末永は無言でペニスを扱き続ける。
「末永‥!」
何とかペニスを扱く手を引き離し末永を立たせると、手を引いて脱衣所へ出た。