04
いよいよ挿入‥という時に和也は気づいた。
「あっ、ゴム‥」
ゴムを取ろうと枕元に手を伸ばす‥しかしここはシティーホテル。ラブホテルではないのでゴムなど準備されてるはずがない。
しかも、こんなことになろうとは夢にも思っていなかったので、財布にゴムを忍ばせてもいない。
「和也さん、そのまま来て下さい」
「えっ!?いや‥それはマズいだろ‥」
「あの‥今日は大丈夫な日ですから‥和也さんさえ良ければ‥そのまま来て欲しいです」
つい最近までアイドルだった美少女に生挿入をお願いされて和也の心は揺れたが、かろうじて理性が働いた。
「大丈夫な日って言われても‥」
なんとか生挿入を踏み留まろうとする和也。しかし‥
「お願いです‥そのままが欲しいんです‥私じゃ嫌ですか?」
今にも涙がこぼれそうなくらい潤んだ目で見つめられて我慢できる男はいない。
「分かった‥そのまま入れるぞ」
そう言うと和也は竹内に体を重ねて正常位で挿入した。
「ああっ!和也さんの‥熱ぅい!それに硬くて‥すごいです!」
「くぅっ‥竹内の中キツキツだな‥」
竹内の膣内は挿入と同時にペニスを締めつけてきた。その締めつけに抗うように抽挿を始める。
「あっあっあっ!すごい!奥まで来てます!」
「竹内!竹内の中も熱くて気持ちいい!」
「嫌!彩姫って‥彩姫って呼んで下さい!」
「さ‥彩姫!彩姫!」
「和也さん‥嬉しい!」
パン!パン!パン!パン!
「あああっ!和也さん激しい!奥に当たってます!気持ちいいですぅ!」
「彩姫!俺も気持ちいいよ!もう出ちゃいそうだ!」
「私も!私もイッちゃいます!」
「うわっ!彩姫の中が締めつけてくる!」
パン!パン!パン!パン!
「ああっ!彩姫!出る!」
中に出すのはマズいと思った和也は射精の瞬間にペニスを抜こうと腰を引いた。しかし、それを見透かしたように竹内のむっちりした太ももとふくらはぎが和也の腰にきつく巻きついた。
「えっ!?あっ!脚を離して!このままじゃ‥ああっ出る!」
ドピュッドピュッ!ビュルビュルッ!
きつく巻き付けられた脚から逃れることが出来ず、和也は竹内の膣内に射精した。
「ああん!熱いのが出てる!和也さん!イク!イッちゃうぅぅ!」
和也の精液が膣奥に叩きつけられると、竹内の体が大きく跳ねて絶頂に達した。
「ハァハァ‥竹内‥ごめん‥中に出してしまった‥」
「もう彩姫って呼んでくれないんですね‥和也さん‥大丈夫な日って言ったじゃないですか‥安心して下さい」
「あ、ああ‥」
「それにしても‥和也さん、激しいんですね(笑)」
「えっ!あっ‥ごめん」
「なんで謝るんですか?すごく気持ちよかったですよ♡」
「竹内‥俺もすごく気持ちよかったよ」
「ふふっ、これならメンバーも満足してくれそうですよ」
「そ、そうなのか?」
「もちろん!あっ、でもメンバーとする時は激しくやり過ぎないで下さいね(笑)」
「お、おう‥」
体が繋がったまま2人は会話を続けていた。
「セックスをお願いするメンバーが決まったら連絡しますね」
「分かった‥しかし竹内を抱くことになるとは思わなかったよ」
「今夜だけですよ(笑)」
「今夜だけ?」
竹内は和也の言葉には返事せずに目を閉じた。和也は吸い込まれるように竹内の唇を奪う。次第にキスが激しくなるに連れて、挿入されたままのペニスが再び力を取り戻した。
「和也さん‥」
「今夜だけってことは、今夜なら何度でもいいんだろ?」
「そんな意味では‥あっ‥あっ‥」
竹内の言葉を遮るように和也は腰の動きを早めていった。
結局この夜は竹内の嬌声が朝まで止むことはなかった。
そして1週間後、竹内から和也の携帯に連絡が入った。