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ゆりあの下着を下ろすと目の前にはまさに桃を連想させるほどの綺麗な丸みを帯びた尻が現れた。締め付けられている男性器は避妊具をはち切れんばかりにこれ以上大きくなろうとしている。
「この体制でいいの? ゆりあさん辛くない?」
「大丈夫だよ。リョウタとトイレでするときこの体制ばっかだったから、祐樹ともこの体制でしたいなって」
「もしかしたらゆりあさんってM?」
「えー? 人を変態みたいに言うなよー。まぁでも変態なのかな」
「そうですよ。お互い我慢できなかったんですから」
ゆりあを押さえつけて壁に手をつけさせた。強引な誘導にゆりあの膣はキュッと締まる。
「挿れるよ、ゆりあさん」
「......うん」
ゆりあの腰を支え、右手で男性器を扱う。すぐにでも膣を味わいたかったが、格好つけるように尻の穴から膣までに擦りつけた。愛液が溜まっている膣に差し掛かる度に身体がヒクヒクと反応している。
頃合いを見計らい、祐樹は男性器をゆっくりゆっくりと挿れていく。ぐしょぐしょに濡れているゆりあの中は更に膨張しようとする男性器を軽々受け入れる。祐樹は軽く腰を振った。
「ゆりあさん......もしかしたら欲求不満でセックスするために俺に近づいたとか?」
「ひゃぅっ、違うもん......ゆりあ、そこまで変態じゃないもん......」
意地悪な質問にゆりあは甘えたような声を出した。彼女は人に甘える時、一人称が『ゆりあ』になるようだ。
「あっ、あっ、ひゃっ、あっ......祐樹っ......」
綺麗な尻がぶつかる度、プルプルと弾けるように動いた。今だけはゆりあを愛している。もしこの後彼女から交際を求められたら受けるつもりだ。最初はゆりあを助ける為に寂しさから解放させてあげる為に自分は動いているのだと思っていた。だがゆりあと濃密な時間を過ごしてわかった。ゆりあは寂しさを捨てる為に、身体を差し出したのだ。こうでもしなきゃ自分は変わらない。ずっとこのままだと思ったのだろう。最初からセックスをすることが目的だったかは分からない。ただゆりあが感じ取ったという『杏奈の匂い』それの懐かしさで彼女は寂しさに耐えられなくなったのかもしれない。
愛しいゆりあ。段々と激しくなる腰の動きに声が漏れないように口を手で抑えているが、トイレには声が響いている。先程から人が何人かで入りしているようだが、気付かれているかもしれない。もしかしたら通報されているかもしれない。でも今はそんなことどうでもよかった。悔いが残らない程ゆりあと愛し合いたかった。
「ゆりあさん、好きだよ......」
「はっ、うん、ありがと......気持ちいよ、あっ、あっ、またイきそっ......ああっ」
ゆりあの絶頂によりググッと男性器が締め付けられる。それに抗うように膣を突き進み腰の振りを速めた。ゆりあは甘く卑猥な声をあげた。
彼女は何度も絶頂を向かえた。そのスパンがどんどん短くなっていた。膣の締めつけに男性器も限界が近くなってきている。
「ゆりあっ......もう、出すね」
「うん......ゆりあもまたイっちゃいそうっ.....」
「あっ.....! ゆりあ! あっ、あっ!」
ゆりあの奥の奥まで突き続ける。
ギュッとゆりあの膣が締まる、祐樹の頭の中から全身に快楽物質が一気に広がった瞬間、避妊具の中には大量の精子が放出された。
「んんっ......! 祐樹......」
「くっ、あっ......」
しばらくはゆりあの膣が男性器を離そうとしなかった。出来ることならこのままで居たかった。だが時間が経つと徐々に緩みが生じ、ゆりあが落ちついたとのを確認すると名残惜しさを残しながらもゆっくりと男性器を抜いた。
「ゆりあさん、大丈夫?」
「うん。大丈夫だよ。疲れちゃったけど」
壁に手を着いたままのゆりあを抱えて頭を撫でる。頬が赤く染まっていた。
「わー、いっぱい溜まってる。そんなに気持ちよかったんだ」
「うん。ゆりあさんと愛しあえたからね」
「へへっ。ゆりあも今までのエッチの中で一番よかったかも」
くしゃっとした笑顔をするゆりあを見て、また愛しさが溢れ出る。祐樹は下半身を出したままだったがゆりあを抱きしめた。
「ごめんね。こんなことでしか助けてあげられなくて」
「ううん。祐樹が優しい人で良かった......祐樹とエッチ出来て満たされたよ。リョウタの1年分の愛より今日の祐樹の愛の方がずーっと嬉しかった。もう寂しくなんかないよ」
セックスにより心はスッキリとしている。新たな世界が広がっている気分だ。もしかしたらまた寂しくなって自暴自棄になるかもしれない。その時は杏奈に許可を貰って、また甘えさせてもらおうかな。
ゆりあは祐樹に染み付いている親友の匂いを胸いっぱいに吸い込んだ。