アダルトビデオで言えば最後のシーンに入って来たのだろうか。彩希の上に覆い被さっている祐樹は彩希の青臭い唇に貪り付いていた。男性器は秘部に触れている。
　温かい愛液を求める様に腰を振り男性器を上下させた。直接、割れ目に擦り付ける感触は今まで以上のエクスタシーが全身を襲った

「擦り付けただけでイっちゃヤダからね」

　興奮で沸騰している頭に微かに届いた彩希の声。彼女も頬は赤くなっているが、快楽に慣れているのか表情はあまり変わらなかった。

「分かってるけど……もうちょっとこうしていたいよ」

「んっだめっ、２回も出したら先生動けなくっちゃうよ」

　痺れを切らした彩希の手が男性器を掴み、膣の中へ誘うように動かした。祐樹はされるがままに腰を動かす。
やがて誘われた男性器はゆっくりゆっくりと熱い膣の中へ沈んで行った。南那以来の久しぶりの締め付けられる感触。ただ南那の時と明らかに違うのが、解放感があることだ。避妊具に制限されないセックス。もう精神まで犯されそうだ。南那の膣のように入りにくい感触は無く、スルスルと根元まで入って行く。
　彩希の愛液、そして初めての感触が祐樹の脳髄にとてつもない快楽を与えた。脳から分泌された快楽の物質はあっという間に全身に行き渡り理性の箍を全部外し、獣へと変える。
　避妊具無しの性交を躊躇っていた姿は無くなり、祐樹は彩希の膣を激しく突いた。

「はっ……、はっ……！」

「あっ、あっ、先生、気持ちいいよ……！　もっと激しくしていいよ…….」

　壊れそうな程、彩希の身体は動いているのにまだ求めるのか。だったら望み通りにしてあげよう。
膣の奥の奥まで届くようにズンと腰を振った。彩希は大きな喘ぎ声を出した。
　正常位で我慢出来なくなった祐樹は彩希に命令し、いろんな体制で彩希を突いた。四つん這いにし後ろから何度も突けば、騎乗位にし彩希に腰を振らせた。最中にじっと顔を見られるのが嫌らしく騎乗位のときは彩希は両手で顔を隠していた。

「駄目、顔見せなさい」

「やだ……恥ずかしい」

「いけません」

　祐樹は手を引っ張り両手を掴んで制した。彩希は顔を逸らし横を向く。その姿にいじめたくなった祐樹は下から腰を動かし突き上げた。

「やだ、やだ、動かないで……んっ」

　彩気がピョンピョンと跳ね上がる度、卑猥な水音が部屋に響き渡る。
ここぞとばかりに彩希の身体を愉しんでいる。ただそんな獣の自分を彼女は求めている。顔を隠す事を諦めた彩希は祐樹の胸辺りに手を置き腰を振った。


　射精感がそこまで迫って来た。彩希をベットに倒し、再び腰を振り始める。奥の奥まで欲望を注ぎ込みたかった。彩希の膣は男性器を包み込んで離さない。祐樹が途中に服を剥ぎ取り彩希は裸だった。

「んっ……んっ……」

「彩希さん、もう……」

「んっ……遠慮なく出して良いよ」

　避妊薬を飲んでいるとはいえ、中に出してしまえば、後戻りはもう出来ないだろう。だからといって辞めるつもりもなかった。亀頭に何かが集まった感触を覚えると、祐樹は更なる快楽を求めて彩希を激しく突いた。

「ああんっ！　あっ......！　いっぱい、だして……！」

「彩希さん、彩希さん……！　くっ……あっ……！」


　亀頭の先が痺れるような感覚に襲われると、男性器の中ではち切れんばかりに溜まっていた欲望が一気に膣の中に放出された。祐樹は腰がビクビクと震え、奥の奥まで精子を届かそうとする。彩希も一滴たりとも零さないように膣はキュッと閉まったままだ。

「はぁっ……はぁっ……」

　祐樹は前に手を付き前傾姿勢を取った。そしてじっと彩希の顔を眺める。
彩希の前髪は汗で額に張り付いていた。余韻なのか、身体がピクピクと振動している。

「先生……抱きしめて、お願い……」

　途切れ途切れの声で彩希は祐樹を求めた。肌が離れているのが寂しく感じてしまい、もっと長い時間密着していたかった。
　祐樹は身体を低くして裸の彩希をすくうように抱きしめた。その際、半分程抜けていた男性器が再び膣の中にズブズブと沈んでいく。

「んんっ……先生変態だ」

「彩希さんもね」