第二章/南那
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 祐樹は自分に置き換えて考えてみた。大好きだった彼女が隠れて他の男に抱かれていてたら。
多分教師の仕事を100パーセント放り出すだろう。何もかも嫌になる。もしそれが南那の目の前に現実となって現れてしまったら、南那は本当に身を投げ出すのではないか。精一杯優しくしてあげたい。だがこれ以上はどうすればいいのか。


「ん……、えいっ」

 南那は祐樹の首に腕を回して、上に乗った。

「大和田さっ、あっ」

 祐樹の身体には美音に負けない程大きくて柔らかな胸が押し付けられる。南那の身体は多少ふくよかだったが、それはむしろ男心を刺激した。でもどれだけ求められようとセックスをしてはいけない。
 
 何故ならまだ南那は真子を裏切ってはいないからだ。もしかしたら真子はもう南那を裏切ってしまったのかもしれない。でも南那はまだ真子を信じている。男で言う「浮気」をさせてはいけない。

「んちゅ…….んっ」

 南那は祐樹の首と肩の付け根辺りに舌を這わせる。ちゅぱちゅぱという音が響いた。16歳とは思えないやらしい舌使い。真子にいつもこうやってるのだろうか。

「大和田さん、後悔しますよ」

「セックスしなかったら真子も許してくれると思う。最近ゆっくりエッチなこと出来なかったから」

「そっか」

 その言葉に祐樹の理性が崩れて行った。性器がムクムクと勃ちはじめる。南那の頭をゆっくりと抑え再び首の付け根を舐めさせる。南那は舌を動かした。
くすぐったくそれでいてゾクゾクと祐樹の身体を刺激する。

「南那さん」

 今まで『大和田さん』と呼んでいた。が、ふいに『南那』という言葉が出る。南那はそれを気にせず「なに?」と答えた。

「キスして」

 命令するように南那に言い放った。すると南那は何も言わず祐樹の唇を塞いだ。南那の潤いのある唇は祐樹の唇にフィットする。祐樹はその唇の感触を確かめたかったが、すぐに南那の舌が口に侵入してきた。南那は興奮しているのだろうか。祐樹は南那と舌を絡めた。

「んはぁ」

 南那は湿った息を吐く。真子以外の人間と初めてのキスは、とても新鮮で心地が良かった。男は皆こんな唇なのか。南那には分からない。絡まってくる祐樹の生暖かい舌を求めた。
祐樹の手が南那の身体を触ると、南那は唇を離した。2人の唇の間に唾液の糸が引く。

「南那さん、背中こっちに向けましょうか」

「ううん、このままがいい」

 頬が赤くなっている南那は胸をキュッと寄せた。






■筆者メッセージ
一昨日の「akbと××」にみーおんとゆりあが出てました。ワイヤーアクションで釣り上げられてジタバタしてるみーおんがとてつもなく可愛かったです。やっぱり小さいって武器ですね。あと、ゆりあは歌が下手なんですね。意外でした
ハリー ( 2016/02/25(木) 19:51 )