第一章/美音
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 美音は祐樹の服をキュッと握っている。微かに震えているのが唇にも伝わってくる。

 唇を離すと、恥ずかしがって目を合わせられない美音がそこに居た。

「初めてでした?」

「当たり前だろ、バカ」

「ふふ、初キス奪っちゃいました」

「こんな気持ちになるんだな、キスって」

「僕も久しぶりにしました、今度は好きな人を見つけてしてくださいね」


ーー


 美音を膝に乗せて後ろから抱きしめた。優しく、そして強く。
だが最初に「処女は奪えない」と祐樹は美音に告げた。すると美音は悲しそうな表情を見せたが祐樹の言葉を理解したようだった。「処女は好きな人にあげてほしい」それが祐樹の思いだった。

「先生、もし先生のことがずっとウチの頭から離れなかったら、最後までしてくれないかな」

「そのときは、ね」

 祐樹の言葉に美音は笑みを浮かべた

 そのまま祐樹は後ろから美音の大きく膨らんでいる胸に触れた。
制服の上からでも分かる程の大きさ、柔らかさだった。軽く揉んでみると

「んっ、」

 美音から甘い吐息がもれる

 祐樹が女性の身体に触れること自体、久しぶりのことだった。数年前の自分だったら相手のことを考えずに欲のまま美音の身体を扱っていただろう。それが今は美音の享楽やエクスタシーを優先的に考えている。
自分も少しは大人になれたのだろうか。

 祐樹が美音の胸を揉むたびに、美音はピクッと身体を動かす

「美音さん制服捲って」

「恥ずかしいからやだ、先生やってよ」

「美音さんの恥ずかしがってる姿見たいんですよ」

「先生、変態……」

 美音は制服に手をかけ、ゆっくり捲った。するとピンク色の下着に包まれた豊満なバストが現れる。
小柄な身体とのギャップは祐樹の息を荒くさせた。

 また美音の胸を揉むと、美音はさっきよりも大きな声を出す。
そんな美音を愛しく思いながら、祐樹は下着の中に手をいれ、軽く乳首に触れた

「気持ちいいですか?」

「うん、あっ、あっ先生……」

 美音は毎回強くなる快楽に酔いしれていた。これ以上の快楽に自分は耐えられるのだろうか。
するとまた強い快楽が美音の身体を襲った。

「あっ……!」

 美音は薄目を開けると、乳首を舐めている祐樹の顔が近くにあった。

「先生だめ、先生っ」

 美音の抵抗も空しく、部屋にはいやらしい音が響く。祐樹は口の中で美音の乳首を転がすように舐めた。固くなったものを柔らかくほぐすように優しく舌を動かす。
 最後に軽く吸うように刺激を与えると祐樹は口を離した。美音の乳首は祐樹の唾液で濡れていた。

「美音さん、大丈夫?」

「ん……先生のバカ」

 美音は頬を膨らませる。祐樹はそんな美音の頭を撫でながら美音のスカートをゆっくり捲っていく。

「美音さん」

 美音のパンツが露わになった。

「もっと気持ちよくしてあげるね」

「うん」

 美音は小さく頷いた。


■筆者メッセージ
いやー病んでます。all day病み期です。みーおんみたいな恋人が居たらいいのにな
ハリー ( 2016/01/27(水) 15:29 )