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「それで話とは一体?」
時を同じくして柊也は
黒賀谷のもとへと呼び出されていた。
柊也にそう尋ねられた黒賀谷は
目の前の机に
1つの白い封筒を置いた。
「これが今日届きましてね。
君に調べてもらっていることに
関係がありそうなんですよ」
黒賀谷のその言葉を聞き、
柊也は封筒を手に取る。
封筒には宛名が書いてあり、
差出人の名前はない。
中に入っていたのは
封筒と同じ白い紙、
そして、その真ん中に
パソコンで打たれたであろう
『すべては]で始まり、]で繋がる』
という文字、
ただそれだけだった。
]。
それが一体
何を表しているかは分からない。
けれど、紗英の兄が残した手帳に
この言葉の意味を表す
手がかりがあるはずだろう。
これでまた一歩
事件の真相に近づくことができる。
柊也は心の中でそう思った。
「君に伝えたいのはそれだけです。
こちらでも
何か分かったら連絡します。
それではよろしくお願いしますね」
「了解しました。
それではこれで失礼します」
そう言って柊也は
黒賀谷の家を後にした。
Joker ( 2017/06/27(火) 00:57 )