第2章
05
柊也は目的の部屋の前まで来ると

扉を静かに叩き、

相手の返答を受けてから

中へと入った。


「失礼します。

 お呼びでしょうか?」


「わざわざ来てもらってすまないね」


「いえ、問題ありません」

 
「そうか、ならいいが。

 さてさっそくだが

 新設部署の班員についてだ。

 今のところ

 君の部下だった...

 ええと、何と言ったかな?」


「紗英ですか?」


「そうだ、その子だ。

 その子以外には

 希望者がいなくてね」


「あいつが班に?」


「ああ、そうだ。

 君のところで

 また仕事がしたいそうだよ」


「そうですか。

 今のところ決まっているのは

 その班員編成のみですか?」


「ああ、今のところはな。

 他の班員については

 こちらで何名か選び出して

 その中から君に

 決めてもらうことにするよ。

 ひとまず、2人だけで

 班としての活動を始めてくれ。

 その他の詳しいことは

 追って連絡するよ」


「了解しました。

 それでは、失礼します」


柊也は部屋を出ると

先ほど会い、

また再び自らの部下となる

紗英のもとへと向かった。

■筆者メッセージ
2015年の更新もこれが最後となります。
今年、といっても短い期間でしたが、閲覧していただきありがとうございました。
新年2016年、最初の更新は1月4日を予定しています。
来年もまたよろしくお願いします。
Joker ( 2015/12/31(木) 00:41 )