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第5章
第2話


次に俺は愛佳の所に向かう。


愛「…何?」
理央「…そんな恐い顔するなよ、愛佳。」
愛「…仕方ないじゃん。悔しいし。」
理央「…今まで成績なんて気にしないって言ってた愛佳が悔しがるって悪い事じゃないと思うけど。」
愛「…勉強は手段で目的は別だし。」
理央「それはそうかもしれないけど。」
愛「…別に慰めとかいらないよ。」
理央「…そっか。…じゃあ俺、莉菜さんの所に行くわ。」
愛「え?そんなあっさり?」
理央「慰めなんていらないって言ったし。」
愛「………。」
理央「…素直じゃないんだから。」


俺は愛佳を肩を抱き寄せる。
彼女は俺の方に頭を乗せた。


愛「…いいなぁ理佐。」
理央「愛佳達がそうするって決めたんだし。」
愛「…エッチとかしちゃうんでしょ?さっそく今日から。」
理央「…すぐそういう事言う。そんなに愛佳ちゃんはエッチな子だったんだね。欲求不満?」
愛「…バカ。…テスト勉強でストレス溜まってるし。理央に愛されたいもん。」


そういうと潤んだ目で俺を見る。


友梨奈同様、愛佳にキスをして、


理央「…今日はこれでお預け。」
愛「…分かった。期間が終わったら遊んでね。」
理央「うん、約束。」
愛「…帰る。後、美彩さんに謝らないと。」
理央「そういうところが愛佳の良いところだな。気を付けて帰れよ。」
愛「うん。じゃあね、理央。」
理央「おう。」


愛佳を見送ると、小さな身体が一段と小さく見える莉菜さんの所へ向かう。


理央「莉菜さん。」
莉「…うん。…何、慰めてくれるの?」
理央「…必要とあらば。」
莉「…じゃあ家まで送って。」
理央「はい。…行きましょうか。」
莉「…うん。」


こうして重たい腰を上げた莉菜さん。


美「莉菜ちゃん、明日からのバイト頼んだわよ〜。」
莉「…はい。ちゃんと切り替えて来ますから。今日はすみません。」
美「青春じゃない、恋愛で一喜一憂できるのは。若いって良いわね〜、やっぱり。」
理央「何を言ってるんですか。美彩さんも若いでしょう。」
美「そうやってのめり込めなくなるのよ、恋愛に。まして、こうして経営者になっちゃうとね。」
理央「………。」
莉「………。」


何処となく寂しい目をした美彩さん。


何も言えない俺達。


美「ちょっとそんな顔しないでよ〜。まだまだイケてるでしょ〜私。」
理央「はい、それはもちろん。」
莉「憧れです、美彩さんは。」
美「ありがとう。じゃあ理央、莉菜ちゃんよろしくね。」
理央「はい。」


莉菜さんの家に向かって歩き始めると、彼女は腕を絡ませてきた。


莉「…初めて家に来た時は腕なんて組んでなかったのにね。」
理央「…そうですね。俺もあの時はそんなつもりはなかったんですけど。」
莉「ふふ、私も。」
理央「…やっと笑ってくれましたね。」
莉「せっかく理央と2人でいるんだもん。それともずっと仏頂面がいい?」
理央「そりゃ笑顔がいいですよ。まあ、仏頂面でも可愛いとは思いますけど。」
莉「そういう事さらっと言うし。…ね、家に寄っていって。」
理央「…何もしないですからね?」
莉「そう言いながら、ちゃんと相手してくれるのが理央だし。…それとも、もう理佐と今晩予定入ってた?」
理央「こら、そういう事言わない。」
莉「痛っ!?」


いつかのように、頭に手刀を落とす。


莉「あ〜キズものにされた〜。これは責任取ってもらわないと〜。」
理央「全く。子どもみたいですよ、莉菜さん。」
莉「べ〜だ。どうせ子どもだもん。…いいじゃん、テスト終わりだし、ちょっとくらい理央の体温感じてたいんだもん。」


そう言うと、一段と身体を密着させた莉菜さん。


理央「…すぐ帰りますからね。」
莉「へへ、やった。大好き理央。」




結局、30分ほどお邪魔したが、愛佳や友梨奈同様にキス以上はしなかった。







家に帰り、家族で夕食を食べながらテストの話になると、両親は理佐の結果を聞いて大喜びした。


なんと、気を良くした父の提案で週末にはいつもより高級な焼肉を食べに行く事に。


理佐に『理佐のお陰だな、ありがとう。』と声を掛けると、照れ隠しで、


理佐「…人間やる気になればどうにかなるもんだね。でも、頑張ってよかった。」


いつになく柔らかい表情でそう言った。




食事や風呂、歯磨きまで全てを終えて部屋に戻る。


部屋に入るや否や、理佐が部屋に入ってきた。


理佐「理央、いい?」
理央「いらっしゃい。…ここ、座って。」
理佐「…うん。」


ベッドに腰掛けた俺の横をポンポンと叩いて促す。


彼女が腰を下ろすと、肩を抱き寄せた。


俺の方に頭を乗せる理佐。


理央「改めておめでとう、理佐。」
理佐「うん。」
理央「ちょっとフライングだけど、彼女(仮)スタートだな。」
理佐「…ねぇ。」
理央「…何?」
理佐「…痩せて胸、小さくなっちゃった。いっぱい触って大きくして?」
理央「…今日は一緒に寝るだけじゃなかった?」
理佐「…程よい大きさがいいんでしょ?それともずみこか鈴本位ないと触りごたえない?」
理央「…愛佳に聞いたの?」
理佐「…親友だし。ね、早く。」


そう言って彼女は俺の右手を自分の胸に押し当てた。


薄い寝巻きの上からでも、温もりを感じる。


理央「理佐…。」
理佐「んっ…」


俺は彼女の唇を奪い、そのままベッドに押し倒した。


互いに激しく舌を絡ませ合う。



理央「ん…はぁ、…俺も止まらないぞ。」
理佐「いいよ…私も理央をいっぱい感じたい。」


そう言う彼女の顔は、いつもよりずっと色っぽい。


俺達は本能のまま、互いを求め始めた。


■筆者メッセージ
ついにキター!!!
46時間TV!!!

でも、もう若くないのでずっと見るのは無理だし、仕事どうなるかな…。

まあ、見れる時にみようかな。

どうもhinataです。

さて、明日なんですが仕事の都合によりおそらく更新できないと思います。

ちょっとペースダウンしてますが、引き続き頑張って参ります。
よろしくお付き合い下さいませ。

ではまた。
hinata ( 2018/02/22(木) 23:34 )