第10話
理央「大丈夫か?愛佳。」
愛「うん、平気。」
朝早く我が家で弁当を作って、電車に揺られ神奈川、西丹沢の森に森林浴にやって来た俺達。
ゆっくりと自然を満喫したくて選んだこの場所。
他にも森林浴を楽しむ人はいるが、都会の喧騒から離れたここは穏やかな時間が流れる。
愛「膝は大丈夫?」
理央「ああ、そんなに無理な速さで歩いてないし。」
愛「でもいいね。たまにこんな自然に囲まれるのも。」
理央「だろ?今日は人も少ないし、静かで落ち着くし。」
愛「理央はこういうの好きなんだ。」
理央「そうだな、人混みは好きじゃないし。将来は北海道で自然に囲まれた田舎で暮らすのも悪くないかな。」
愛「何それ、じじいくさい。」
理央「そうか?」
そんな話をしながら、散策する。
2時間ほど歩いた後、2人で作った弁当を広げる。
理央「愛佳が焼いた卵焼きからだな。」
愛「うん、どうぞ。」
1つ取って口に運ぶ。形はやや悪いが…。
理央「うん、美味しい。」
愛「ホント?」
理央「俺、卵焼きは甘い派だからこれが良い。」
愛「私も食べよっと…うん、思ったより良い出来。…理央の唐揚げ食べてみるね。」
理央「はい、どうぞ。」
愛「ん、美味しい。…女子より料理上手いとか、どれだけハイスペックなの?」
理央「料理自体は作るの好きだからな。今の時代、結婚してもお互い家事するもんだし、何でも出来た方がいいだろ?」
愛「それはそうだね。」
理央「ん〜、弁当食べたら眠くなったな。朝も早かったし。」
愛「じゃあ膝枕してあげる。」
理央「愛佳は大丈夫なのか?」
愛「うん、平気。ほら、」
太ももを叩き、頭を乗せるよう促す。
理央「うん、サンキュ。」
愛「ふふ。」
頭を乗せると、そっと撫でられる。
俺は目を閉じて意識を手放した。
理央「…ん、」
愛「………。」
どのくらい寝ていたのかわからないが、目を覚ますと、目の前にうつらうつらしている愛佳の顔が見える。
理央「…ありがとう、愛佳。」
俺はそっと身体を起こして、軽く愛佳の唇に触れた。
愛「…ん、あ、起きた?」
理央「愛佳も疲れてるのにゴメンな。ありがとう、膝枕。」
愛「…ね、キスした?」
理央「うん。」
愛「もう一回して。」
理央「ん。」
もう一度キスをすると、頬を染めた愛佳が抱きついて来た。
愛「…理央とキスすると、体温が上がるんだ。」
理央「…ここでは何もしないぞ。」
愛「うん…ね、じゃあホテル行かない?」
理央「えっ?」
愛「ひと汗かいたし、お風呂入りがてらさ。」
理央「今日はそういうつもり全くなかったんだけど。」
愛「いいじゃん、行こうよ。」
愛「へえ、こんな感じなんだ〜。ほら見て、照明がなんかイヤラシイ〜。」
理央「………。」
好奇心で部屋を物色する愛佳。
結局、彼女に押し切られてホテルに来てしまった。
取りあえず2時間の休憩で入った。
俺はベッドに身体を沈めた。
理央「…すげーフカフカ。また寝られそう…。」
目を閉じて、再び眠りに入ろうとすると、
愛「ちょっと理央〜。寝たらダメだって。起きてお風呂入ろうよ。」
理央「眠たい…。素直に休憩しようよ愛佳。」
愛「ダ〜メ。ほら、服脱いで。」
理央「…はい。」
愛「お風呂もなんかスゴいね。」
理央「…だな。」
愛「あ、これ泡風呂に出来るみたいだよ。やってみようよ。」
理央「取りあえずシャワー浴びる。」
愛「ノリ悪いぞ〜理央。じゃあ私お風呂の準備するから。」
理央「うん。」
先にシャワーを浴び、身体を洗って愛佳が用意した泡風呂に浸かる。
そこに俺の後に身体を洗った愛佳も入り、俺の上に背中を向けて座る。
愛「初めてだ泡風呂。」
理央「俺も。」
愛「ね、キスしたい。」
理央「うん。」
愛佳が振り向き、キスをすると愛佳の舌が口の中に侵入し俺の舌と絡ませ合う。
愛「んっ…はぁ…ねぇ、段々硬くなってる。」
理央「…この状況で興奮しない奴なんていないよ。」
俺は彼女の胸を弄ぶ。
愛「あんっ…ん、胸触られただけで…、」
理央「…気持ちイイ?」
愛「あっ…はぁ…あんっ、気持ちイイ…よ。」
固く主張している胸の突起を刺激すると、更に喘ぎ声をあげる愛佳。
そのまま下半身にも手を伸ばし、膣の中に指を入れると、すぐに受け入れられるほど濡れていた。
理央「愛佳はイヤらしい子だ。…こんなに濡らして、お仕置きだな。」
愛「あっ、あっ、いきなり…はぁ、んっ、激しい…あんっ、」
胸と秘部を同時に攻めると、一段と大きくなる艶めかしい喘ぎ声。
愛「あっ、はぁ…もう…あんっ、」
理央「…イキな。」
愛「ああんっ!」
耳元でそう囁くと、愛佳の身体はビクンと跳ねた。