第1話
体育祭の翌日、約束通り友梨奈とのデート。
しかし体育祭で痛めた膝のため、少し予定変更する事に。
理央「ゴメンな友梨奈、俺のせいで。」
友梨「いえ、大丈夫です。理央さんと1日一緒にいられますから。」
俺は友梨奈の家に来ていた。
両親は仕事、お兄さんは大学に行ったので2人きり。そして友梨奈の部屋に案内され、今に至る。
彼女はポロシャツの上に薄いパーカー、そしてミニスカートという格好。
そして、
理央「メガネしてないんだな。それに珍しいな女の子っぽい服装。制服くらいかスカートなんて。」
友梨「今日はコンタクトです。後、服はやっぱり理央さんと会うから…女の子っぽい方が良いかなって…。」
理央「可愛いよ、イケメンって言われてるけど、こっちの方が良いと思う。」
友梨「本当ですか?えへへ…。」
照れ笑いする友梨奈は年相応の女の子だと再認識した。
ただ、
理央「友梨奈、あのさ。」
友梨「はい、何ですか?」
理央「パンツ、見えてる。」
友梨「えっ?」
慌てて足を閉じる友梨奈。
彼女は椅子に座り俺の方を向いていて、俺は床に座っていたので、照れ笑いしたときに思わず足が緩んだようで、白いパンツが見えてしまった。
友梨「恥ずかしい…。」
顔を真っ赤にしている彼女に、
理央「なんかゴメン。でも黙って見てるのも、なあ。」
友梨「いえ、私が悪いので…。」
少し沈黙が続いて、ようやく彼女が口を開く。
友梨「…あの、隣行っても良いですか?」
理央「ああ、どうぞ。」
俺の横に座ると、腕を絡ませ頭を肩に乗せる。
理央「友梨奈って意外に積極的だよな。」
友梨「…そういう女子は嫌いですか?」
理央「そんな事ないよ。思わせぶりな行動ならあまり好かないけど、友梨奈は俺の事好きって言ってくれてるから。…友梨奈、良い匂いがするし何だか心地よい。」
友梨「朝シャワー浴びましたし。でも、理央さんからも石鹸の優しい匂いがします。」
理央「俺も朝シャワー浴びて来たから。昨日、結構日に焼けたみたいで身体も火照ってたし。」
友梨「昨日は凄かったですね。最後のリレー本当にカッコ良かったです。」
理央「そう?ありがとう。まあ、その代わりこのザマだけどね。」
そう言ってズボンを捲り右膝につけられたサポーターを見せる。
友梨「…やっぱり痛いですか?」
彼女は右膝をさすりながら聞いてくる。
理央「全然大丈夫…って言いたいところだけど、正直痛いよ。昨日のリレー後よりはマシだけどね。」
友梨「そうですか…。アルバイトはどうするんですか?」
理央「美彩さんには昨日のうちに連絡入れたよ。数日間バイト休ませて下さいって。」
友梨「立ち仕事だから仕方ないですね。」
理央「友梨奈と莉菜さんに迷惑かけちゃうな、ゴメン。」
友梨「気にしないで下さい、って言いたいですけど、マーブルで理央さんに会えないのは寂しいです。」
そう言ってギュッと腕にしがみつく友梨奈。
友梨「…だから、今日はいっぱい理央さんを充電します。」
理央「好きなだけどうぞ。」
友梨「…じゃあ遠慮なく。」
理央「え?」
友梨奈に突然押し倒される。
そしてすぐに唇に柔らかい感触。
少しして、唇が離れると、
理央「…本当に積極的だな。」
友梨「…私の初めては全部理央さんが良いんです。」
そう言うと再びキスをする友梨奈。
でも今度は彼女の舌が俺の口の中に浸入してきて絡み合う。
興奮が高まり、俺も彼女の頭に手を回して、貪るように深いキスをした。
さっきよりもずっと長いキスの後、友梨奈の顔を見ると普段の彼女とは違い女の顔をしていた。
理央「…これ以上は我慢出来なくなるけど…。」
友梨「…我慢しないで下さい…私が望んでいる事なので…。」
理央「…ベッドに行こうか。」
友梨「…はい。…理央さん。」
理央「何?」
友梨「…今日だけは、今だけは私の事だけ見て下さい。」
理央「…分かった。」
友梨奈をベッドに押し倒す。
友梨「…ちょっと緊張します。」
ぎこちない笑みを浮かべる彼女の頭を撫でた後に、右手を俺の胸に当てさせる。
理央「俺もドキドキしてる。伝わる?」
友梨「…はい。…キス、して下さい。理央さんから…。」
そう言って瞳を閉じる友梨奈の唇にそっとキスを落とす。
何度か繰り返した後、徐々に激しいものになり、俺達は互いのカラダを求めていった。