あしゅの場合 特別編2
ど、どうしよう…。
永遠の愛を誓えとか言って、返事を貰ったのは良いが、この後どうするんだ私?
理央の顔から視線を逸らし思案していると、
理央「…あのさ。」
飛鳥「なっ、何?」
理央「そろそろ帰ろうかと…、」
飛鳥「ダッ、ダメッ!!」
理央の言葉を遮り、慌てて抱き着く私。
飛鳥「…一週間も顔見てないんだから、もう少し…その、ここに居ても良いんだぞ?」
なんだかおかしな言い方だが、取りあえず理央を引き留める。
理央「…じゃあそうする。」
飛鳥「お、おう。そ、そうだ何か飲み物…、」
理央「飛鳥。」
飛鳥「な、何?」
理央「もう一回、キスしても良い?」
飛鳥「あ、飛鳥さんはそんな軽い女じゃないんだぞ?…でも、まあ、理央がどうしてもって言うんなら…してやっても良い…けど…、」
理央「ダメなら仕方ない…、」
飛鳥「ダメじゃない!…その、ダメじゃないから…キス…して?」
理央「…はは、可愛い。」
理央の手が私の頭に触れ、再びキスを交わす。
唇が離れた後も胸のドキドキが尋常じゃない。
理央の胸に顔を埋め少し落ち着こうと試みる。でも、
飛鳥「…理央もドキドキしてるの?」
彼の胸の鼓動も速いように感じ、問い掛ける。
理央「それはそうだよ。飛鳥可愛いし。ツンデレな対応込みでね。」
飛鳥「…っ、バ、バカッ!」
理央「で、そういう時に顔が真っ赤になって照れるところもね。」
飛鳥「あ、飛鳥さんをからかうんじゃない!」
理央「あ、おっと。」
理央に体重をかけてそのまま押し倒し、理央の唇を奪う。
そして自分の舌を理央の口の中に浸入させ、舌を絡ませ合う。
暫くして唇を離すと、
理央「飛鳥に襲われちゃった。」
飛鳥「う、うるさい。…その、私とそういう事したく…なかった?」
至近距離で目を見ながら彼に聞くと、
理央「…ううん、したい。」
そう言うと、体勢が入れ替わり彼が上になる。
そして、彼の唇が私の唇と重なる。
飛鳥「ん、はっ、あ…ん、」
理央「…飛鳥、スゴく濡れてる。」
飛鳥「あ…そ、そんなこと…んんっ、言わない…で…あっ、」
彼の舌と指が私のアソコを刺激している。
私は右腕を口に当て、その快楽に耐えていた。
そんな姿を見て、より激しく動かす理央。
私はもう耐えられなくなってしまう。
飛鳥「あっ、あっ、ダメ…イッちゃう…ああっ!?」
頭の中が真っ白になるような感覚。
荒い息。
何とか息を整えようと深呼吸をしていると、理央の顔がすぐそばにあった。
飛鳥「…はぁ、はぁ、…な、何?」
問い掛けると彼は私の頭を優しく撫でる。
そして、
理央「…あのさ。今日、ゴム無いんだ。」
飛鳥「はぁ…、あ、ゴ、ゴム?」
理央「うん。…いくら将来のお嫁さんでもゴム無しは…そんな無責任な事は出来ないからさ。」
眉毛を下げてそう言う彼。
私は息を整えて起き上がり、机の引き出しを開ける。
そしてそれを彼に渡す。
飛鳥「…はいコレ。」
理央「…持ってたんだ。」
飛鳥「た、たまたまだからな!べ、別に…んっ、」
こっそりと用意していたコンドームを彼に渡し、弁解しようと口を開くと抱き寄せられ唇を塞がれた。
理央「…続き、しよっか?」
飛鳥「…う、うん。」
飛鳥「あっ、あっ、また…なんか…来る…ん、ああっ!?」
理央「あ、飛鳥の中、スゴい締まってる。」
飛鳥「…わ、私の中で…イッて…んっ、あっ、イイから…あ、あ、やっ、」
理央「もう、で、出る…イクッ!?」
飛鳥「ああっ!?」
私の中で、彼のモノが脈打つ。
私はとても満たされていた。
後片付けをして、腕枕されていると彼が口を開いた。
理央「…疲れたでしょ?」
飛鳥「…うん。でも大丈夫。理央こそ修学旅行で疲れてるのに。」
理央「ううん、むしろ元気になったかも。」
飛鳥「バ〜カ。…ね、理央。」
理央「何?飛鳥。」
私はギュッと抱きついて、
飛鳥「…将来結婚して子ども出来ても、飛鳥さんが1番だからな?」
そう言うと理央は私の背中に腕を回し、
理央「もちろん。」
今までで1番優しい笑顔だった。