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番外編4
あしゅの場合2
理央「…ここ?本気なの飛鳥姉、」
飛鳥「…本気。行くよ。」


理央の言葉を遮り、手を引きやって来たのはいわゆるラブホ。


しかし中に入ったところで、システムがよく分からずフリーズしてしまう。


そりゃそうだ。ホテルに来た事もなければ、その、…そういう行為もした事もない。


キョロキョロしていると、


理央「…初めて?」
飛鳥「…初めてで悪かったな。」
理央「そういう意味じゃなくて…はぁ…この部屋で良い?」


理央が指差したので頷くと、淡々と手続きをしてくれる理央。


飛鳥「…慣れてるね。」
理央「…言うほどじゃないよ。さ、エレベーターに乗って。」
飛鳥「うん。」





飛鳥「…へぇ、こんな感じなんだ。なんかやらしい〜。」
理央「その為の場所だし。…で、どういうつもり?」
飛鳥「セックスする為に決まってんじゃん。」
理央「…どうしたの?」
飛鳥「…私の初恋にケジメをつけるの。」
理央「…飛鳥姉さん…。」


スカートの裾を握りながら、理央に伝えると私の前に立って、


理央「…『飛鳥姉ちゃん、僕のお嫁さんになって』」
飛鳥「!!」
理央「…俺の初恋も飛鳥姉さんだった。周りにいた女の子の誰よりも可愛いと思ってた。」


私は理央の胸に飛び込み、背中に回した腕にぎゅっと力を込める。


飛鳥「…可愛い後輩を応援するって、身を引くって決めたのに…。」
理央「…飛鳥姉さん。」
飛鳥「…そんな事言われたら揺らぐじゃん。」


しばらくそのまま抱きついていたが、少し落ち着いてくると理央の心臓の音が聞こえる。


鼓動が早い気がする。


飛鳥「…こういうのドキドキする?」
理央「…飛鳥姉さんに抱きつかれたことなんてないし。」
飛鳥「…ね、キスしよ?」


顔を上げ、目を閉じる。
唇に触れる感触。


感触がなくなり目を開けると、少しだけ照れたような表情をする理央が、


理央「…2回目かな?」
飛鳥「…そう。私のファーストキスは理央だし。」
理央「…俺もそう。」
飛鳥「…小学4年生と3年生か。ませた子どもだな、私達。」
理央「確かに。」


2人とも笑みが溢れる。


飛鳥「理央、もう1回。」


もう一度キスする。
何だか体温が上がった気がする。


飛鳥「…シャワー浴びる。」
理央「…うん。」


順番にシャワーを浴びる。

理央が入っている間、私はなんだか落ち着かなくてベッドに座ってみたり、ソファに座ったりを繰り返していた。


理央「…どうかした?」
飛鳥「あ…。」


シャワールームから出て来た理央にウロウロしていたところを見られてしまった。

は、恥ずかしい…。


理央「…やっぱりやめておく?」


ちょっとだけ眉毛を下げる理央にそう言われ、


飛鳥「…する。」
理央「…飛鳥姉さん。」


再び理央の胸に飛び込み、背伸びしてキスをする。


飛鳥「…最後までしよ?もう、覚悟出来てるから。」
理央「…分かった。」


今度は理央からキスされる。が、今度は舌が私の口内に入り込み、犯される。


離れる時に唾液の糸がツーと繋がっていて、それが目に入った時、これまでにないくらい、心臓の音がバクバクとうるさいくらいに聞こえてきた。


私はそのままベッドにそっと押し倒された。


■筆者メッセージ
バスラ初日、北野さんの復活、見られた人達羨ましかろうもん。

どうもhinataです。

と言うことで、夏曲センター飛鳥さんの番外編第2話更新します。

もう1話、続きますので引き続きお付き合い下さい。

ではまた。
hinata ( 2018/07/06(金) 21:10 )