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番外編4
妹達とのデート編2

side 理央


『お兄ちゃん』という言葉の響きがすっかり気に入った俺。


2人に洋服のプレゼントを渡し、お礼の時に『理央お兄ちゃん』と呼ばれて頬が緩んだ。


その後、今度はカワイイ雑貨屋さんに立ち寄ると、


葵「これカワイイ〜。優佳ちゃん、どう?」
優佳「うんうん、カワイイ〜。」
葵「どう?お兄ちゃん、カワイイよね?」
理央「そうだね、カワイイな。」
優佳「あー、これもどう?カワイイよね?」
葵「うん。このお店カワイイものに溢れてて楽しいね。」
優佳「あ、そうだ!デートの記念に、理央お兄ちゃんに2人でプレゼントしようよ!」
葵「いいね〜。どれにする?」
理央「そんないいよ、俺に気を遣わなくて。」


そう言うと、2人で口を尖らせた。


葵「貰ってくれないの?理央お兄ちゃん。」
優佳「せっかくプレゼントしようって思ったのに…。」
理央「あ〜、ありがとう。嬉しいよ、とっても。じゃあ俺も2人に買おうかな。」


そう言うと今度は、


葵「でもさっきも服買ってもらったのに…。」
優佳「そうそう、そんなに買ってもらうのは…。」
理央「今度はプレゼント交換って事だからさ、ね?」
優佳「う、うん。ホントに良いんですか?」
葵「そんなに私達に気を遣わないで下さい。」
理央「妹にお金使うのは当たり前でしょ?気にしない、気にしない。」


そう言って頭をポンポンとすると、


優佳「はい!」
葵「うん!じゃあ理央お兄ちゃんへのプレゼント選んでくる!行こ、優佳ちゃん。」
優佳「楽しみにしてて?」
理央「じゃあ俺も選んでくるね?」








葵「あーカワイイ!ありがとう理央お兄ちゃん!」
優佳「私のも!やったぁ、嬉しい。」
理央「2人ともありがとうね。部屋の机に飾っておくよ。」
葵「ホント?約束だからね?」
優佳「指切りしよう!」


2人と指切りまでしてしまった。
もちろんちゃんと机に飾ってありますよ。


ちなみに理佐には、


理佐「…随分カワイイ趣味ね?誰からのプレゼント?」


かなり問い詰められました。




その後、甘いものが食べたいという2人の為に、カフェでパフェを奢り、




優佳「お兄ちゃんの歌聞きた〜い!」
葵「私も〜。理央お兄ちゃん、カラオケ行こう!」
理央「分かったから。そんなに引っ張らなくても大丈夫。」
優佳「だってねー。」
葵「早く聞きたいもん!」





葵「これ歌って〜。」
優佳「私はこの歌が聞きたい!」


約2時間、7割位を俺が歌ったのだが、


葵「もっと聞きた〜い。」
優佳「でも、そろそろ時間だよ?」
理央「そうだね。」
葵「え〜。」
理央「じゃあまた今度、遊ぼうか?」
優佳「やったね、葵ちゃん!」
葵「やったぁ〜!」


こうして、また遊ぶ約束までしてしまいました。







後日談。


マーブルにて。


友梨「…葵達とデートしたんですね。」
理央「デートと言いますか、ほら、妹とのお出掛けみたいな…。」
友梨「…随分喜んでました。『服プレゼントしてくれたの〜』って。」
理央「…はは、」
友梨「………。」
理央「…はは、」
友梨「………。」
理央「…デートしよっか。」
友梨「(ニヤ)はい!」








友香「理央、どういう事ですか?葵ちゃんと影ちゃんの2人とデートしたって。」
理央「(相変わらず口が軽い)」
友香「何か言いました?」
理央「いえ、何も。」
友香「2人が理央から貰ったプレゼントを自慢してました。それと、何ですか?『理央お兄ちゃん』って?」
理央「あ、イヤ、前にも言いましたけど、妹が欲しかったんで、2人は妹のように接してるつもり…、」
友香「ズルい!私だって滅多にデートしてくれないのに!」
理央「………。」
友香「あ、えっ、ごめんなさい、取り乱して…。」
理央「…じゃあ近々、デートしますか?」
友香「…ふふ、お待ちしてます。」





バイト頑張ろう…。
お金稼がなきゃ…。


■筆者メッセージ
昨日のポーランド戦、夜更かししたのにあの試合内容か…。

色んな意見があるとは思いますが、他力本願が過ぎたようには思います。

どうもhinataです。

取りあえずこのお話はこれで終わります。

あとは、飛鳥さんの番外編を書こうと思いますが、構成を考えている最中です。

もう少しお待ち下さい。

ではまた。
hinata ( 2018/06/29(金) 16:51 )