R's














小説トップ
第7章
第23話
冬「…終わった〜。」
久「疲れたね〜。」
優佳「……う〜もう限界です。」
葵「…お腹空いた…。」
友香「皆さんお疲れ様でした。」
茜「さすがに私も疲れたわ。」


後片付けと最優秀クラスの集計も終わり、ひと息つく生徒会メンバー。


理央「じゃあ、頑張ったみんなに。」


俺は生徒会室にある冷蔵庫から、作り置きしておいたパンケーキを取り出した。


生クリームと果物を添えて、テーブルに置く。


葵「やったぁ〜。」
優佳「理央先輩が作ったやつですよね?」
理央「そう。食いしん坊な皆さんに特別サイズです。」
久「ありがとう、気が効くね〜。」
冬「味見程度しか私達も食べられなかったしね。」
茜「そうそう。でも美味しかったよ。」
理央「ちょっと時間が経ってるから、味は落ちてると思うけど。友香さんも食べて下さい。」
友香「はい!」


みんな目を輝かせて、用意した使い捨てのフォークを手に取って口に運ぶ。


口々に美味しいの声が上がり、作りがいがあったなぁなんて思っていたが、


時計に目をやると、ねるとの約束の時間が迫っていた。


理央「茜。」
茜「何?」
理央「食べた後の片付け頼むな。」
茜「それはいいけど、何か用事?」
理央「うん、まあ。」
友香「…どんな用事ですか?」
理央「…約束がありまして。」
友香「…へえ。」


何やらマズい空気。
友香さんの視線が鋭い。

俺はフォークにパンケーキを刺して、


理央「そんな顔友香さんには似合いませんよ?はい、あーん。」


そう言いながら、友香さんの口元に寄せると、


友香「えっ?あ、あーん…、ん、ふふっ、」


どうやら機嫌は回復したようだ。


理央「では失礼します。みんなお疲れ様でした。」


このタイミングを逃さず、生徒会室を出た。


久「…ゆっかーって結構チョロいね。」
茜「…あれ、クラスで何人もやってたし。」
冬「…ま、本人がそれで良ければいいでしょ。」
友香「ふふふ、美味しい〜。」






図書室に入るとただ1人、本を読んで待っていたねるの姿が見えた。


理央「お待たせ。」
ねる「気にせんでよかよ。丁度読みたい本があったし。」
理央「じゃあ帰ろうか。」
ねる「待って。」


彼女が俺の腕を掴み、引き寄せると俺の腰に腕を回す。


ねる「誰もおらんけん、ね?」
理央「ねる…。」


俺も彼女の背中に腕を回す。
ねるが俺の顔に視線を向けた後、目を閉じた。

彼女の唇にキスを落とす。
唇が離れると、彼女は少し頬を赤くしながら


ねる「…あのね、今日は…家に1人やけん。寂しか。」
理央「そう…か。」
ねる「一緒にいたいなぁ。ダメ?」
理央「…そんな事言われてダメって言える男なんかいないよ。」
ねる「…やった。」
理央「さすがに今日は疲れたから、ご飯は適当に買って済まそうか。」
ねる「うん、それでよかよ。」
理央「じゃあ帰ろう。行こう、ねる。」


彼女の手を握って学校を出た。


途中のコンビニで食料を買う。


ねる「泊まってくれるんでしょ?」
理央「じゃあ下着と歯ブラシも買うね。」
ねる「えへへ、ありがと理央。」
理央「どういたしまして。」
ねる「あ、」
理央「何?」


彼女の声に反応すると、耳元で


ねる「…ゴム、買っとかんでもよか?」
理央「…ねるのヘンタ〜イ。」


そう返事をすると、口を尖らせて


ねる「…ねるは魅力無かと?」


俺は彼女の頭に手を乗せて、耳元で


理央「…なら、いっぱいする?」
ねる「…うん。いっぱい愛して?」


俺はコンドームの箱を1つカゴに入れ、会計を済ます。


外に出ると、俺の腕に自分の腕を絡ませるねる。


ねる「なんか久しぶり〜。理央、モテモテやけん2人きりに中々なれんし。」
理央「こんなにハッキリしない奴なのに、な。」
ねる「優し過ぎると、理央は。」
理央「…そう言ってもらえると、ちょっとホッとする。」
ねる「でも、今はねるの事だけ考えてね?」


絡んだ腕に、身体を密着させる。
胸の感触がしっかり伝わってくる。


理央「ちょっと当たってますけど?」
ねる「…へへ、ワザとやけん。」
理央「そんな事するならここで襲っちゃうぞ?」
ねる「いやん。理央のヘンタ〜イ。」
理央「おい、ねるさん。」
ねる「ふふ、ゴメ〜ン。」
理央「さ、腹減ったし、早く帰ろうか?」
ねる「うん!」


他愛ない会話をしながら、彼女の家へ足を向けた。


■筆者メッセージ
バスラ終わりましたね。
紫に染まる会場の写真を見ると、ちょっと、いや結構、ものすごく羨ましい…。

どうもhinataです。

欅さんが出たフェス、平手さんのパフォーマンスが久々に見られたようで、二人セゾンまでとは…。

今の彼女達、と言うか平手さんがどんな表情、表現をしたのか…。見られた人羨ましい…。

妬みばかりになってしまいましたが、坂道さんは道民に優しくないし…。

橋本さんが居るうちに札幌ドーム公演して欲しかった…。

言ってもしゃあないですが、今度のオーディションで北海道の子が入ることを祈るのみ。

ではまた。
hinata ( 2018/07/09(月) 22:15 )