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第1章
10話




理央「じゃあこれノートな。愛佳も分からないところあったら言って。」
愛「うん、ありがと〜。」
理佐「ゴメン理央。」
理央「何だよ理佐。今日は随分しおらしいな。」
理佐「…悪かったわね。どうせ気持ち悪いとか思ってるんでしょ?」


やや不満気な表情の理佐に、


理央「そんな事あるかよ。むしろ可愛いと思うけど?」
理佐「………。」


そう言うと、顔を真っ赤にした理佐。


愛「言うねえ理央。ねえねえ、私は?」
理央「何だよ愛佳まで。」
愛「イイじゃん、ねえ私にも甘いのちょうだい?」
理央「…ルックスは文句無しで可愛いよ。ちょっとチャラいけど、友達想いでホントいい奴だよ。」
愛「…そこまで言われるとちょっと恥ずかしいじゃん。」
理央「お前が言えって言ったんだろうが。じゃ、バイト代引かれたら困るから行くからな。」


美「理央〜注文受けて〜。」
理央「はーい。…勉強頑張って。」



そう告げて俺が他の席に向かうと、


理佐「…愛佳、顔赤いよ。」
愛「…理佐もね。」
理佐「………。」
愛「………。」
理佐「…勉強やっちゃおうか。」
愛「…そうだね。」



注文を取り終え、遠目から2人の様子を伺い、真面目にやってるのを見て安心していると、



莉「あれ〜『ザ・クール』が真面目に勉強するなんて珍しいね〜。」


フリフリの制服を着た莉菜さんが、いつもの口調で俺に言う。


その制服がやたらと似合うのは彼女の容姿あってこそなせる技だ。


逆にそれが嫌だから、てちはウェイターの制服を着ているのだが。


理央「そうですか?まあ、ここでやるのは初めてかも知れないですけど。」
莉「でしょ〜。このお店で勉強するの見た事あるのってゆっかーくらいだよ。後は、美彩さんとか理央、てちのファンばっかりだからさ〜。」
理央「イヤイヤ、莉菜さんのファンもかなりいるじゃないっすか。男子生徒の所にオーダー取りに行って『なんであの子じゃないんだよ』みたいな態度取られたこと結構あるんすよ。」
莉「へえ〜そうかな〜。」
理央「ええ、莉菜さん可愛いっすからね。」


そう言うと満更でもない表情で、俺の肩をペチペチ叩きながら、


莉「そうかそうか、可愛い後輩だなぁ理央は。」
理央「中身はポンコツですけどね。イテッ?!」
莉「ふんっ!!」


莉菜さんは俺の左スネにトゥキックをかまして離れて行った。


理央「何だよ、イテッ?!」


今度は逆のスネにトゥキックが入る。


友「…理央さんて、意外とチャラ男なんですね。」


すれ違い様に、聞いたことがないくらい低い声でそう言ったてち。


理央「てちまで何するんだよ。イテッ。」


さらに後ろからトレイで頭を叩かれる。


理央「何だよって、美彩さんまで何ですか?」
美「あんたは乙女心が分かってないわね〜。」
理央「どういう事ですか?」
美「そのままの意味よ。ま、モテる男は鈍感って相場が決まってるけどね〜。」
理央「は?」
美「はい、仕事に集中する。」
理央「はあ。」



この日は、莉菜さんもてちもこれ以降、口をきいてくれなかった。



理央「今日のめ◯ましテレビで、獅子座最下位だったからかな…。」


美「関係ないでしょ、それは。」


■筆者メッセージ
まだまだ体調が良くなりません。
布団の中から乃木坂の撮りためたのを見る日々です。


hinataです。


今日はこの更新で終わりにします。
ではまた。
hinata ( 2017/12/29(金) 19:57 )