4月10日…起床
いつもの朝。これから毎日続く朝。まだ夜も明けきらぬ5時30分に目が覚めた。
テレビでは情報番組が始まった頃。キャスターが昨晩のニュースを読み上げている。
殺人だの煽り運転だの物騒な世の中だ。そんなことを考えながらのんびり朝食のベーコントーストを口に運んでいく。
朝食を採るとすぐさま自分の部屋に戻り着替えとその日の教科の再確認。
心配症すぎる性格上、前日の夜・当日の朝と2度も授業を確認することにしていた。
教科の確認を終えるとすぐさま洗面台で歯を磨き顔を洗う。
すべての準備が終わりあと靴を履くだけとなったとき、家の電話が鳴った。
すぐさま電話に出たが何も聞こえてこない。無言電話だろうか。
こんなことに時間を取られていては遅刻してしまうと考えすぐ電話を切り、慌てて靴を履き家を出た。
…
駅に着くとすぐさま接近のメロディが鳴り電車が滑り込んできた。降りてきた人込みを見ていると、あの少女が降りてきた。目が合った。
だからと言って何をするわけでもなくそのまま電車に乗り込んだ。