4月7日…通学
駅に到着し電車を待つが、寒い日は電車が来るまでのこの時間がもどかしい。
電車が到着しドアが開いて客が大勢降りてきた。
その何人かを見ているうちに一人の少女と一瞬目があった。
…どこかで見たことがある…
しかし思い出せない…。その少女とは一瞬で離れてしまい車内に押し込まれてしまった。
妙な違和感を感じていた。普通の目ではないあの少女の目。
しかしそんなことも電車に揺られて数分もたてば忘れてしまうものだ。
次の駅は学校の最寄り駅。段々と周りに同じ学校の制服を着た少女たちが増えてきた。
電車を降り学園直行のバス乗り場に向かう。
運転手:あれ…?君初めまして…だよね?今日から学校かな?入学おめでとう!
運転手がそう言った瞬間一斉に視線を感じた。がすぐに各々の世界に飛び込んでいった。
本を読んだりスマホをいじったりただぼーっとつり革に身を任せたり。
意外と楽しみだなぁ…そう思っていた。その考えが間違っていると気づくのにはもう少し時間が必要なようだ…。