平手友梨奈
風邪


「なんだ、寝込んでいるって聞いてたから、様子を見に来たのに」
「すごく……元気じゃないか……」
「ああ、でも……確かに、熱があるかな。いつもより、ペニスが熱いんじゃないか?」

風邪を引いて学校を休んだ日。
友梨奈が、見舞いに来てくれたんだ……。
まさか来てくれるとは思ってもいなかったから、部屋を片付けることもできなかった。

「一日でも射精させてやらないと、苦しいだろう?」
「キミの主人としてはね、責任があるからさ」
「もう、ボクの手でしか、キミは射精できないんだから……」

布団の中に手を入れて、勃起したペニスを鷲掴みにする友梨奈。
横になった僕の顔を、じっと覗き込みながら、上下にゆっくりとしごいてくる。
友梨奈の手が、少しひんやりとして気持ちいい……。

「布団の上からでも、ぐちゅぐちゅのお汁の音が聞こえるんだな」
「キミのペニスは本当に、弱虫だ」
「ちょっと裏筋をいじくってあげただけで、すぐに亀頭が悲鳴をあげるじゃないか」
「この早漏最弱ペニス」
「主人として、ボクは恥ずかしいよ」

確かに、友梨奈が部屋にいる……そのシチュエーションで興奮したのだろうか
それとも、やはり熱のせいなのか……
いつもよりカウパーの量が多い気がする。
潤滑油の力を得て、ぐちゅぐちゅと友梨奈の手コキも、ストロークが大きい。

「ふふ、感じてるんだな……」
「まあ、体調が悪いんだったら、ガマンせずさっさと射精することだ」
「弱ってるキミに、薬をあげようか……?」

手コキをしながら、まじまじと覗き込んだ友梨奈の顔が、近づいてきて
つ、
と、友梨奈の唾液が、僕の唇に降り注いだ。
一滴、二滴。
友梨奈の、半開きの唇から溢れる唾液を僕も口を開けて受け入れた。

「ほら……クスリ、だ」
「分かったら、もう、お射精しなさい」

頭が真っ白になりながら、僕は射精した。
目を覚ましたとき、もう友梨奈はいなかった。
ただ、彼女の残り香だけが、かすかに匂った。

薄暮 ( 2017/12/19(火) 10:51 )