そばにいる。
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『ただいま〜』

「おかえり」

『タク、ちゃんと掃除した?』

「勿論だよ 怒られないようにしっかり片付けたよ」

『偉いなぁ〜 ちゃんと綺麗になってるやん』


そう言って彼女は私のことを抱きしめる。

最近お気に入りだと言う香水の甘い香りが僕を包む。

1日は退屈である。朝ゆったりと寝床から起き上がり、気ままな時間に朝食を食べる。

そのまま昼下がりまで寝続け、昼食を食らう。

いわば食っちゃ寝の生活の毎日だ。

こんな堕落した生活をしていていいのだろうか?

そう考えた時もあった。

若い頃は外を駆け回り、大きな空に届くのではないか、そう考えながら手を伸ばしたこともある。

しかし、いまとなってはこの生活も悪くない、と感じることもある。


『今日の晩ご飯はちょこっと豪勢やからな?期待しとき?』


彼女がいるからだろうか。

緑髪 ( 2018/12/07(金) 19:21 )