そばにいる。
3
『タク! ご飯やで!』


彼女が私を呼ぶ声でふと我に帰る。

横を見ると満面の笑みを浮かべた彼女がいた。


『ほら! このお刺身美味しそうやろ?』


そう言って彼女は僕の前にお皿を差し出す。


『いっぱい食べてええからな?』


そう言って彼女は自分の食事の準備を始める。

わかっている。人間は誰もが利己的で、自分が大好きだ。

この幸せが永遠に続くことなどない。

それでも。

それでも幸せの終わりが来るまでは君のそばに居続けよう。

君を1人にしないために_______。

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■筆者メッセージ
短めではありますが、小坂菜緒編終了です。

やはり書くのは難しいですね。

暇を見ながらちょくちょく進めてはいるのですが亀ofカメラ更新であること、非常に申し訳なく思います。

ゆったりと書いていきたいと思いますので、また次作にご期待くださいませ。

緑髪 ( 2018/12/07(金) 19:23 )