あぶない体験

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あぶない体験
絵里と千春1
最初はやっぱりスペックから?


俺 ゆうじ 当時25歳 166センチ中肉中背。ちょっと背が低い。
大きな特徴なし。眼鏡掛けてて、危険性の無い顔のせいか、のび太君と
たまに言われる。バイク好き。

絵里 当時22歳 160センチくらい。ちっぱいでややお尻がでかい。
黒髪肩下までのロンゲ、色白で足が綺麗。大人しい。全体に華奢。
女優の深津絵里にすごく良く似ている。なので彼女は絵里とします。

後に繋がる最初の寝取られ。地方の漁師町で育った俺は早くに結婚した。
相手は小、中学校からの同級生、でも結婚2年目でそいつが浮気。色々
修羅場って離婚。その後地元を離れ、とある地方都市に出てきた。

ここの寝取られ話しは後ほど。

それから、仕事を探して就職。半年ほどたった頃に絵里が事務員として入社
して来た。その頃の俺は離婚のダメージが大きくて、人付き合いが面倒で
職場でも必要以外喋らず。昼休みになると一人、会社の駐輪場でその頃
買ったバイクを見ながら、いつもパンをかじっていた。

そんな昼休みの時に、俺の後ろから絵里が声を掛けてきた。振り返ると、
少しおどおどしながら、この青いバイク、○○(苗字)さんのですよね。あの…。
私もバイク免許持ってるんです。バイクも乗ってるんですよ。250ccなんです
けど。

「へぇ。そう」
「はい……」
「ふーん……」

最初の会話はこんなだった。なんか顔色を伺われている感じがして、どんな
返事して良いかわからず、そこからお互い無言状態。

絵里は、「あの…。ほら、ね?」って頼んでも無いのに、免許証出して俺にワザ
ワザ見せて、又俺の顔色を?ずっと見ている。後で聞いたら間が持たないから、
何かしゃべんなきゃって思ったって。

それから、ちょくちょく昼休みになると、絵里が駐輪場に顔を出すようになって
少しずつだけど、駐輪場前のブロックに腰掛けて、二人の会話も増えた。

絵里は仕事も真面目で誰にでも優しかったし、気配りの出来る女性だった。
仕事中でも俺と目が合うと、ニコって微笑んでくれ、俺も彼女の笑顔に癒され
て。思い出すと少しずつ、自分の笑顔も増えていったように思う。そしてそんな
彼女とのやり取りと日々を重ねて、気が付くと俺は彼女に惹かれていった。
彼女も好意を持ってくれていたし、そこから恋仲になるのにそんなに時間も
掛からなかった。

いきなり話は飛ぶけれど…初めて彼女を抱いた時も、終始恥ずかしがって
いて、最初処女か?と思ったくらい。けれど俺で2人目。相手は高校の部活の
先輩。経験4、5回で、相手都合の痛いばかりだったそうで。しかも最終的に
気持ちが重いと振られたらしい。

そんな俺と初めての夜の事を少し思い出して書いてみようと思う。。。

初めて俺のうちに遊びに来たその日の夜。絵里は
「○○(俺の苗字)さん、私、重い女ですよ?前の彼氏は一生懸命相手の事
思って付き合ったんですけど…。それがしんどいって。大丈夫かな?」

「俺も根暗で×1だし、何もないよ?俺で良いの?」
「○○さんが良いです、宜しくお願いします」。
布団の上で正座して頭下げてるのみて、ちょっと可笑しくて吹いたw。絵里も

「真剣なのになんで笑うの?もう」って、
ちょっとふて腐れてみたりして。 

それから2人一緒に布団に入る。照れながらも、お互いの事を色々喋っている
うちに何となく無言になって、絵里は俺を見つめると、一瞬躊躇しつつもキス
して来た。直ぐに俺もキスを返して。そのまま首筋にキスすると感じるのか、
絵里の鼻息が少し荒くなって顔も赤い。それでも声を出すのが恥ずかしい
だろうな。ウッとかフッとか言いながら、その時初めて下の名前でゆうじさんって
言ってくれた。

しばらく首筋周りに唇をはわし、絵里の匂いを感じながら、ブラを外して胸を
あらわにしてみた。白くてきめの細かい絵里の肌。凄く恥ずかしがっていた
けれど構わずに左手で乳首を転がし、右胸にキスをしながら、徐々に舌を
胸から下へ下へと移動させてみる。唇が彼女のへそ辺りを通過した時、絵里は
俺の頭を両手で抱える?感じで

「あの、その、恥ずかしいから…。電気消して」って。
それまで明かりが点いたままだったから、俺は部屋の明かりを消して、2人とも
残りの下着を脱いで、改めて抱きしめあった。

すべすべの絵里の肌を感じながら、大き目の尻から内モモを撫で回し、固くなっ
た乳首を舐めると、「う・・ うん、ふっ、う、う」ってやっぱり声を我慢している
みたいで、布団の中に潜って、少し足を開かせてクンニすると、我慢できなく
なったのか「あっ…汚いよ、恥ずかしいから、あぅ、あっあっっ」て上に逃げようと
する。

俺は絵里の腰をガッチリ持って、逃げ無い様にしてからクリを舐め廻し、小ぶり
のビラビラを甘がみしながら、しばらくして、右手の人差し指で入口付近をなで
るように触る。くちゅ。そこを見ると、とろっと透明の愛液が絵里の入口の下側に
垂れるのが見えた。そのままずっと絵里のそこを舐めながら、チャ、チュ、チュ、
粘ついた音と絵里の腰が、別の生き物みたいに動きだして。

舌で強い目にクリを舐め続けていると、もう声が我慢出来なくなったみたいで、
「はっ、あぁ、あぁ、あ…かはっ…は」呼吸も乱れてはじめる。

やがて「ぅあっあっあぁ…あっくっ…、いや!う…んんん!」。
喘ぎ声が大きくなって、俺の頭を両太ももで強く挟み込むと、腰をビクンビクン
させて逝ってしまった。

「逝ったの?」
絵里の耳元でつぶやくと、肩で息をしながら目をそらして横を向き、わずかに
うなずいて

「もう…。恥ずかしい」 
瞳を潤ませながら、甘えるように俺に抱きつき腰に手を廻す。最初は軽く、
チュッチュッキス。それから徐々に舌を絡ませてディープキスをした。俺はキスを
しながら、自分の中指を根本まで絵里の中にそっと入れてみる。少し痛そうな
顔をしたから、「大丈夫か?」って言うと、小さく微笑んで「大丈夫だよ…」。
その様子で絵里の事が凄くいとおしくなり、痛いよって言われる程抱きしめた。

俺もたまらなくなって、良い?うん来て…。ゴムをつけてから、正常位で繋がる。
俺のが入る瞬間、やっぱり少し痛かったようで、「いっった…」。と眉間にしわを
寄せていた。絵里の中は熱く、狭い。絵里を感じながら最初はゆっくり腰を振り
少しずつ速度を早めていった。ちゅっ、ちゅ、ちゅっ、にちゅっ。そこから水音が
する。絵里は目をつぶり、口は半開きで、「あっ、あっ、あっ、はぁっ、ぁっ」

喘ぎながら、俺の背中に両手を廻し、なでるように触りだした。俺も久々だったし
付け根部分がむずむずしだした。だんだん逝きそうになる。そして俺の下で
絵里の苦しそうだけど感じてくれている顔を見た時、ふっと「俺だって又やり
直せるんだよ!」心の中でそう叫んでた。…誰にか分からないけれど…。気が
付くとさらさらしてた絵里の肌が、いつの間にかしっとりとし、射精感は更に
高まって、あまりの気持ち良さに腰を振るスピードも速くなった。

絵里の身体が上下に揺れながら「あっ、あっ、あぁ、だめっだめっ、いやっっ」
クッ、奥まで突き入れつつ、声を聞きながら、ゴム越しに絵里の中で逝った。

セックスが終わって、後でそこ付近のシーツをが濡れてて、それを指摘したら
「もう!バカ!」って目をくりくりしながら真っ赤な顔をして怒られた。でも今度から
下にバスタオル敷かないといけないねって言われて、あぁこれからも一緒に
居てくれるんだなぁ、絵里は俺の彼女なんだって何となく実感した。

絵里の身体は白く肌はきめ細かい。雪国の女性はこんななんだろうか?って
思った事がある。それ位白かった。そしてそこは色素も薄い桜色で?ビラビラも
左右対称。形も整ってて非常に濡れ易かった。愛液はさらさらで無臭。クンニ
してて尿道を通る時に、少しピリッと舌先が感じる程度。陰毛も少ない。漫画
みたいに綺麗だなってのを覚えている。


後から絵里に色々考えさせていたと分かってしまうんだが、その時の俺は付き
合いは順調だと思っていた。2人で色んな所にバイクツーリングで出かけ、彼女
がバイクを買ったバイクショップのツーリングクラブに入り、そこで友人も出来た。
クラブメンバーで夏は海に、秋は河原や高原でバーベキュー。冬はスキーに
行き、思い出も沢山出来て本当に楽しかったんだ。一度は結婚失敗して、投げ
やりになっていたけれど、絵里と出会ってから生活環境はがらりと変わり、
仕事も充実し色んな事が上手く行きだしていた。

人生捨てたもんじゃないなって、俺は本当に絵里との出会いに感謝したんだ。
それから……。いつも俺のそばに居てくれる絵里。そして2年が過ぎ、喧嘩も
それなりにしたし、でもいつもちゃんと2人で話し合って解決してきた。絵里が
いない事はもう考えられない。付き合いも3年目に入り、俺は彼女と結婚を少し
づつ意識しだしていた。

そんなある夜の俺の部屋。2人、何時ものように身体を重ね終えてから、
絵里がポツリと言った。

「ゆうじは私の事好き?」

「はぁ?今更どうしたの?なんかあった?」

「ちゃんと答えて?」
俺は照れくさくって、好きだとは言わず、ちゃんと将来を考えているから。って
答えた。

「…そう」

「どうしたの?なんかあったんだろう。ちゃんと言えよ」

「なんでもないよぉ。ありがとう」

でも。それ以降、休みに遊びに行こうとか、ツーリングは?とか言っても全部
じゃないが、断られる回数が少し多くなる。そしてほんの些細なやり取りだが、
時々絵里が何か考えている様に見える事もあった。俺は元嫁の件もあるし、
そのころ絵里をなくす事なんて考えられなかったし。又か?いや、彼女に限っ
て…。信じよう、信じられない。疑心暗鬼になる自分に自己嫌悪したり。

一旦は減った、元嫁との修羅場を思い出す事が多くなり、イライラしたりして
そんな時に限って絵里が傍に居たもんだから、つい彼女にそっけない態度を
取ったり当たったりもした。何かを隠しているように見える絵里にもイラついて
しだいに絵里との仲もギクシャクする様になってしまった。

話が変わります。

俺は小さい頃、両親が親父の浮気で離婚。母方の祖父宅に移り、母は働き
始めた。母の仕事も忙しかったため、俺は実質、祖父母に育てられた。幸い
小さな魚師町で、子供の時からの友達もずっと一緒だったし、近所の人達に
も可愛がられていたので、あまり寂しい思いは感じていないつもりだったけど
早くに結婚して家庭を持ちたい。

そして、俺は親父と違って浮気なんか絶対しない。今考えてみると早々に、
結婚して、自分で家庭を持ちたいって思っていた時点で、やっぱりどこか寂し
かったんだと思う。元嫁はそんな近所の女の子の一人だった。小、中学校と
一緒で生徒の数も少なかったらクラスも一緒。高校は別になったが、自宅から
駅まで毎日一緒に登校し、いつも2人で居るのが普通で、

取り立ててどちらかが告白していたわけじゃ無かったけれど、いつの間にか
付き合って居るような状態だった。そして高2の夏休み、お陰様でw彼女の
家で脱処女、童貞卒業。そこからは俺の家や元嫁の家で、親や祖父母の目を
盗んでは、セックスをしていた。避妊も超適当…。ゴムを使ったときもあった
けれど、基本生の外出し…。

勢い余って中出しもあったし、若気の至りとは言えいい加減なもんで、でも
子供が出来たらできたで、学校辞めて、こいつと結婚してちゃんと家庭を守る!
男とはこうあるべき!とか完全に勘違いしていたww俺バカスww幸い子供は
出来なかったが、出来ていたら又未来も違っていたんだろうか?と今になって
思う時もある。

俺は大学に進学するつもりは無く、早く働きたかったので、卒業後地元の運送
会社に就職。元嫁も同じく地元の小さな会社の事務員として働く事となった。

元嫁のスペック一応言っときます。

名前は千春、俺と同級生。ややぽっちゃり、いつもショートボブで天然の少し
茶髪。身長155センチ、胸はDカップ。芸能人で言えば…。AKB48の増田
有華ちゃんに似ていると思う。いつもほんわかしていた。でも頑固なところも
ある。

そして22歳の時結婚。千春とは幼なじみでもあるし、周りの反対も特に無く、
地元の仲間達も、祝福してくれて。小さいけれど式も挙げた。その時に
お前らまだ結婚してなかったっけ?とか、いつも一緒だったから今更だなぁ
とか、新鮮味が無いな。とか周りの仲間達には言われてしまってた…。

家庭が持てた事は素直に嬉しかったし、千春と将来産まれて来るであろう
子供の為にって仕事は頑張った。元々バイクや車の運転が好きだった事も
あり、給料も良かったんで進んで長距離のトラック運転手として働いた。けれど
結果的にこれが裏目に出てしまう。

俺が長距離トラックで出張してる時は、千春が家に一人だったが、地元の
仲間達がいたし、仲間の一人が小さな居酒屋を経営していて、仲間内の
たまり場にもなってた。そこに俺も千春も良く飯を食いに行って、俺が居ない
時は千春一人で店に行っていたけれど、信頼できる仲間達だったから気にも
留めてなかった。

後日、千春がそこに一人で行って来たと聞いても、あぁ行って来たの?何て
感じだった。処が何時頃か、千春の態度がそっけなくなっていることに気が
付いた。夜さそっても疲れているから。今そんな気分じゃない。とか言われて
まぁでもガキの頃からずっと一緒だったし、マンネリ化しても仕方ないよな。
なんて悠長に考えていた。

そんなある日、仲間の一人から、お前ら上手く行ってるか?って聞かれて、
問いただすと、千春が例の居酒屋で仲間の男の一人、俊夫と二人で飲んで
食って、いつも一緒に帰ってく。あいつら出来てんじゃないかって、噂になっ
てるぞって初めて知った。俊夫は仲間内でも、気性が荒く背も高くてガタイも
ガッチリしている。

只、俺とは中学からの友達で、タバコや酒や一緒になって覚えて、妙にうま
も合った。まさか。逆に俊夫なら大丈夫だろ。俺の事も良く知っているし、
千春との事も祝福してくれたじゃないか。きっと飲みすぎた千春の介抱や、
夜道が危ないとかで送ってくれてたんじゃないか?とか思ってしまって、変な
噂もにわかに信じられなかった。

注意してくれた仲間には、気にかけておくよって言ってから、千春にちょっと
ハメ外すなよってって言わないとなって、そんな事を思いながら、その日も
仕事でトラックを走らせた。


それから一ヶ月程した頃だったろうか、仕事を終えてから、自宅に変えると
千春が家に居ない。てか、もっとビックリしたのは千春の荷物がごっそり、
消えていた。タンスやドレッサー、千春の身の回りの物全部。2DKの家が
殺風景になってて、俺の物しか残っていなかった。動転しつつも、千春の
実家に電話したが帰って来ていないという。俺の物言いに心配した義母

だったが、何とか誤魔化して、ひょっとしたら、そこにいるんじゃないかと、
俺は急いで居酒屋に向かった。

店に着き暖簾をくぐると、そこに仲間の男女数名と酔っているんだろう、赤い
顔の俊夫がいた。只千春の姿はなかった。そしてみんな俺の顔を見ると、
一応に気まずそうな顔をしている。何人かは何かしら知っているんだろう。

「俊夫、俺に何か言う事が無いか?」

「おぉ、仕事終わったのか?まぁ横にこいよ、一緒に飲もう。確かに俺お前に
言う事がある」

「先に言う事があるなら、言ってみろ」

「わかった。お前もうわかってるだろ?千春は俺が貰った。お前と一緒に居たく
無いんだとよ」

「お前何わかんない事言って…」

「千春はあそこのビラビラの横にホクロあるだろ?」

!!!お ま え!!!

確かそんな会話だったと思う。前後見境なく、ここまで怒りに身体が震えた
事は無かった。俺が俊夫の肩を掴むと、俊夫は間髪居れず俺の顔面を殴った。
俺の眼鏡が飛んで、後ろに居た仲間に倒れこむ。悲鳴を上げる女の仲間と
止めに入る男の仲間達。それでもお互い引っつかもうと、店の中で大暴れ
して店内はメチャメチャになった。

俊夫は酔った勢いで、ずっとガキの頃から千春が好きだった事。俺と千春が
高校生の時に自宅でしてた時、何度か見ていた事。俺のがずっと千春が好き
なのにお前は、千春を大事にしていない。ほったらかしだろうが!

お前のしょぼいセックスよりも、俺の下で千春が俺の方が良いってよw、チン
ポも俺のがでかいって、しゃぶってくれた!俺の子供が欲しいって言ってたぞ。
お前を…おまえを友達だと思った事は一度も無い!俺の気持ちを知ってて、
いつもバカにしていただろう!!

そんな事を一気につばを飛ばしながら、まくし立てられた。いい加減にしろって
他の仲間がたしなめて抑えつけていたが、奴の言葉は止らない。他にも色々
言っていた。2人のセックスが如何に凄いかを羅列され、俺は悔しさで拳に爪を
くい込ませ、後で気が付いたが血が出ていた。そして、今でもあの時のやり取り
を思い出す事がある。思い出すと凄く苦しくなるし、辛い。そして頭が真っ白に
なる。フラバなんだろうな。

ホクロは本当にその場所にある。だから余計にショックだった。俺は俺を抑え
つけて居る仲間に奇声を上げて、怯んだ隙に振りほどき、眼鏡を拾って、その
まま店を出た。俊夫はずっと友達だと思っていた。あいつの本当の気持ちなんて
知る好もない。千春は今何処に居るんだろう?俺の何が行けなかったんだ?

何とか自宅に帰った俺は、日本酒を浴びるように飲んで、そのまま眠ってしまっ
た。翌日の夕方頃目が覚めて、酷い二日酔いと口の中が鉄の味がした。
…惨めだった。何人かの仲間が家に来てくれたようだったが、気が付かなかった。
自宅の留守電には沢山のメッセージが残ってて、会社や仲間。でも千春からの
メッセージは無かった。

つまりそう言う事なんだろう。あまりに非現実過ぎたが、殺風景な部屋を見た時
嫌でも現実を思い知らされ又打ちのめされた。良く無い頭で考えて、その夜に
会社に行き、良くしてくれた社長だったが、事情を話して退職。慰留してくれたけ
れど俺の意志が固いと分かると、それ以上何も言わなくなった。「何かあったら
いつでも戻って来い」。それだけ言われて会社を後にし、更に数日の間に
引越しの準備をして大きな荷物は全部処分した。

少し都会のある街に、部屋も見ずに新しいアパートを確保。居酒屋の店主には
現金書留で店の修繕費を送り、その中にすまなかったと小さくメモを入れた。
その頃祖父は亡くなっていて、祖母と母だけだったが、留守伝に千春と離婚
したとメッセージだけ残し、軽トラをレンタルして深夜にこっそり街を出た。途中
将来家を買おうと貯めていた通帳と印鑑、そして昼間に役所で貰って書いた

離婚届を、義父母の自宅ポストに投函。深夜だったし義父母には最後の挨拶は
しなかった。合わす顔も言葉も無かったし。千春がいなくなって、あっという間の
数日間だった。その間も何人かの仲間が、心配して会おうとしてくれたが全て
俺から断った。不義理な人間だと思う。千春への未練はめちゃめちゃあったし、

話をしたかった。色々理由も問い正したい。けれど変なプライドもあったし、
意地でお前に千春はくれてやる!いらねぇよ!って、俊夫へ最後までかっこ
つけたかった。勢いだけの馬鹿な俺…。その後新しい街になれた頃、実家に
電話したら母にめちゃくちゃ怒鳴られて、千春の義父母が謝りに来てくれた
事を聞いた。ゆうじ君に顔向けできないと。

何とかやり直しなさい、ダメならちゃんとお詫びしなさいと、千春を説得し俺に
会うよう話してくれたそうだが、千春は頑として首を縦に振らなかったそうで。
後に千春自身で離婚届も出したと聞いた。そしてその場にも千春の姿は
無かったとの事。まぁ私に顔向けできなかったんでしょうと母が言っていた。
それを聞いて俊夫と結婚したんだろうな。その時はそう思っていたんだ。

今ならもっとやり方があったと思うが、若かったし、とにかく冷静差に欠けて
いた。全てに投げやりにもなってしまってて、かっこ悪い、千春と俊夫の二人
一緒の姿なんか、絶対に見たくない!嫉妬と見栄とつまらぬプライドで、ただ
ただ問題から逃げたかった意気地ない俺、何のことは無い。逃げることが
最優先で行動した。

新しい街で、一人暮らしを始めてからフラバにめちゃめちゃ苦しんで、夜、中々
寝付けなくて。やっと寝付いても千春が俊夫に抱かれる夢を見て辛かった…。
俺しか知らなかった、千春の夜の顔を俊夫が見てる、俺にしたように俊夫の
ものに口をつけて奉仕し、舌を這わして「はぁ、はぁ」と喘いでいた。俊夫が胸を
揉み、千春のやや大きい茶色の乳輪廻りを、大きく口を開いて乳首ごとしゃぶる

千春は、「はあぁ、あぁ」、声を出しながら、俊夫としおと連呼していた。俊夫は
千春の股間に手を伸ばし、陰毛と一緒にクリを撫でながら千春のそこに中指と
人差し指を入れる。既にドロドロのそこをグチャグチャ弄りたおして、あわせる
ようにヒクヒクする肛門。俊夫が千春のそこを凝視していて、やや粘りのある
白いクリーム状の愛液が垂れ流れた。

勝ち誇った横顔でその指を抜き、糸を引く愛液を舐めている。そして千春の
両方の膝頭をもってM字に開き、開き濡れそぼったそこと丸見えの肛門、蕩け
きった千春の顔を見比べて、

「お前のここ生臭いな。お前は本当どスケベな女だ。千春入れて欲しいんだろ?
どうなんだ?」

「いやぁ…。俊夫頂戴、お願い頂戴。はぁぁ…あ」
甘えた声で腰を振る千春。千春のそこから、くちょくちょ音がしてた。俊夫は
おもむろに腰を進めると、愛液を自分の物にゆっくりまとわりつかせてテラテラ
光らせながら、そして一気に突っ込む。千春は大きく、

「うっ!あぁ、はぁ…」
と喘ぎ、やがてガツンガツン腰を振られながら、大きな俊夫の身体の下に組み
敷かれ、千春の身体が隠れる。正常位の足は宙をゆらゆら、時々足指が内に
曲がって、我慢できず大きく喘いでいた。そして両手を俊夫の首に、足を腰に
廻し腰をぐいぐい摺り寄せていた。

「いぃ…、うく…あぁッ、あぁ、すごい、す、ごい、こわ…れ…ぐぅ。。。」
やがて…。

「いいか!もう逝くぞ!」
スパートを掛けた俊夫と

「あっあっあっあっあっひぃ、いぃー」、
千春の身体はおもちゃの様にガクガク揺らされて、ウッ、クッって俊夫の腰が
ヒクついた。最後は決まって中出しされてて、俊夫が離れると、はぁはぁと
両足を伸ばし股は大きく開いたままでべチャべチャの陰毛。しばらくすると、
千春の中から、白い粘ついた物が大量にドロ…。それが肛門を通ってシーツに
伝い落ちるシーン。

そこで良く目が覚めた。夢ながらリアル過ぎるのは、俺としている時の千春が
ベースになっていたから。それが俺の夢の中で再構築されている様に思った。
柔らかい、千春のむっちりした身体。俺と千春の身体の相性は良かったと思う。
それが俊夫に取って代わっていた。そんな夜は嫉妬に狂い、いても立って
もおられず、そんな時は布団をかぶって

「くそっ!くそぉ!!あぁああああ!!」
って真夜中に叫んで泣いた。
恥ずかしい話だが、その夢を見ると異常に勃起し、先走りでパンツがベタベタに
濡れて、結局眠れずに、付け根が痛くなるまで何度もオナニーして果てた。


当時、絵里も一人暮らしをしていたんだけど、俺の家に絵里が来るのが殆どで
そんな絵里が俺の家に泊まる様になった数度目の夜、その頃も時々千春と
敏夫の夢を見る事があって、その夜も酷くうなされていたらしく、

「……ん、…さん」

「ゆうじさん?」
って…気がつくと心配そうな顔で、絵里が俺の顔を覗きこんでた。
部屋が少し蒸し暑かったせいか、俺は汗びっしょり。

「大丈夫?うなされてたよ、嫌な夢を見たの?」
俺は何とも言えない気持ちと、ふいに絵里の優しい穏やかな顔を見て、汗まみれ
なのにも関わらず、黙って絵里を抱きしめた。そしたら涙が溢れきて、

「大丈夫、大丈夫だよ。」
絵里は俺を抱きしめたまま優しく背中をさすってくれた。
俺は絵里を見つめて意を決し、結局その日は朝方迄、俺の離婚理由千春の事。
俊夫の事。生い立ち。全て話した。

最後の方で絵里は一言、

「千春さんはゆうじさんのもう一部なんだね…。私も頑張るから」
何故だか寂しそうに微笑んで、後に絵里と俺に大きな影を落とす事になるなんて。
只べらべらと全部喋ることが自分の自己満足でしかなく、絵里自身の気持ちを
全く無視し、傷つけている事に気付かないでいた。馬鹿な俺は、これで絵里とは
分かり合えたと勝手に思っていたんだ。


話はギクシャクしていた時分に戻ります。相変わらず絵里に対して疑心暗鬼
の俺。そんな気持ちを抑えるように、仕事を詰め込んで何とか、その日その日を
過ごしていた。この頃、既にお昼の駐輪場でバイクの事とか、だべることは
もうなくなっていた。夕方絵里の退社時刻になり、俺の方をチラッと見てその後
黙って帰って行った。なんかこのままじゃ絵里が遠くに行ってしまう。

もう一人はいやだ。絵里の家に行ってちゃんと話しをして見よう。だけど仕事が
思いのほか立て込んで、結局夜の11時に終わり、俺は急いでバイクに乗ると
絵里の家に向かった。処がその途中、ある繁華街を通り抜けていた時、絵里と
男性が並んで歩いているのを見かけてしまう。誰だ!?そのまま少しやり
過ごして路肩にバイクを止め見失わないよう走る。

幸い直ぐ追いついて、絵里とその男性の後ろをつけた。男性は秀さんだった。
秀さんは絵里がバイクを買った、バイクショップの常連さんで、ツーリングクラブの
まとめ役みたいな人。俺も後からクラブに入ったから、秀さんの事は気付くはず
なんだが、何時もは頭にバンダナを巻き、ライダースーツやジャンパー姿しか
見た事が無かったから、ビジネススーツの秀さんを見て最初は分からなかった。

どうしようか。声を掛けてみる?いや逆になんでここに居るのか、絵里に変に
思われるかもしれない。だけどやっぱり秀さんと…。そんな事を巡らしていると
絵里と秀さんはタクシーをひらい、声をかけるタイミングを無くしたまま、
夜の街に消えて行った。バイクに戻っても間に合わない。あぁ…しまったぁ。。。

ラブホでも行ったのか、ひょっとして絵里の家に?どす黒い感情と怒り、あれ程
俺の気持ちを伝えたのに。苦しんだのに、分かっている筈なのに。あの時の
ように嫉妬と哀しさと、苦しさが渦巻いて、このままじゃ済まさない。俺は絵里
の家に向かった。

迎夢 ( 2014/06/01(日) 05:14 )