堕落
29
仲村は予想外の言葉に喜んだ。
「本当だよ。そんなウソついてどうなるんだよ。その代わり来るなら3万円よこしなよ」
「金取るのかよ」
やはりとんでもないクソババアだ。
「当たり前だよ。私とその子の分払ってくれるなら来な、嫌なら電話切るよ」
仲村は考えた。レナはウソをついてるとも思えない。それに17歳の魅力には勝てなかった。
「わかった3万出すから混ぜてくれよ」
「じゃあ、ダイヤモンドってわかるだろ。そこについたら電話しな。それとスナック菓子とジュースを3000円くらい買ってきな」
お菓子やジュース?いったい何に使うんだ?
「そんなにお菓子なんかどうするんだよ?」
「いいから買ってきてよ。急ぎなさい」
レナはそう言うと電話を切った。
ダイアモンドとは仲村の住んでいるところから徒歩10分くらいのラブホテルだ。

仲村は寝巻きから私服に着替え言われた通りコンビニに向かった。
お菓子といっても何買えばいいんだ?
気になり仲村はまたレナに電話した。
「もうすぐ付くわよ。アンタ今ドコなの?」
「近くのコンビ二だよ。お菓子って何買えばいいんだ?」
「何でもいいから適当にいっぱい買ってきて。ジュースも何でもいいから」
「何でもいいが一番困る。何か言ってくれよ」
「何でもいいから。ポテチでも菓子パンでも何でもいいから」
「ほんとに何でもいいんだな?」
「いいわよ。じゃあ急ぎなさい」

仲村は言われた通り適当にお菓子やジュースを買ってラブホテルに向かった。
いったいこんなにお菓子やジュースをどうするんだ?疑問に思いながらも仲村は大量のお菓子とジュースを買ってダイアモンドに向かった。

仲村は言われた通り適当にお菓子やジュースを買ってラブホテルに向かった。
いったいこんなにお菓子やジュースをどうするんだ?疑問に思いながらも仲村は大量のお菓子とジュースを買ってラブホテルダイアモンドに向かった。

お菓子やジュースを3000円といえば結構な量である。大きなレジ袋が2つ満タンになる量だ。
いい年の中年のオヤジが大量のお菓子やジュースを持ってホテルに向かっている。
歩いてる途中にタクシーが通りすぎると、そのタクシーはとまり中から人が降りてきた。
アレはレナなのか?夜だしハッキリとは見えないが離れたところで女と思われる2人がタクシーから降りて中村を見ている。
その女はやはりレナだった。
手を振りながらレナは大声で中村を呼ぶ。
「早く来てよ中村さん」
間違いないレナだ。仲村はお菓子の入った袋を揺らしながらレナたちの所まで歩いていった。
レナの横には10代後半と思われるギャルがいた。まさか一緒に麻薬をやる子とはこの子なのか?
少女は髪の毛を金髪に染め、小麦色に日焼けした肌、短いスカートに派手なパーカを着ている。世間一般で言うとこのギャルだ。顔も目がパッチリしていてレナとは全く正反対の可愛い顔つきだ。
仲村はその子に会釈をした。
するとその子も中村に対して会釈をした。
仲村はこんな可愛い子ともしかしたら良からぬ事が出来るとの期待で一気にテンションが上がった。
するとレナは中村に言った。
「早く来なさいよ。タクシー代払ってちょうだい」
何で払わなっきゃいけないんだ?でもここは少女もいる事だしと思い。文句1つ言わずに仲村はタクシー代、1500円を払った。
するとレナは笑いながら言った。
「あら、あんた文句一つ言わずに払ったわね。少しは自分だけ楽しい事したから反省したの?」
仲村は心で金さえ払えばいくらでも一緒にやってやるよと思い。レナに尋ねた。
「一緒にやるってこの子なのか?」
「そうだよ可愛い子だろ。私が今、可愛がってる子なんだよ。名前はアユミていうんだよ」
するとその子は仲村に会釈してあいさつした。
「アユミです」
仲村も会釈を返して心の中でガッツポーズをとった。こんなに可愛い子とセックス出来るなら金払ってもいいとすら思った。
仲村のヒリヒリする股間は大きくなりそうだった。
「じゃあ行くよ」
レナはそう言うとホテルに向かい歩き出した。

相変わらず仲村はレナの言い成りだった。
お菓子の入った袋を持ちながらレナにたずねる。
「楽しいものって何だよ。教えてくれよ」
するとレナは仲村の顔を見てニタっと笑い言った
「ホテルに着いてからのお楽しみだよ」
「なんだよそれ。レナほんとにこの子もやるのか?」
「ホントだよ」
レナはそう言ってアユミの方を見て笑った。


ホテルは歩いてすぐの所だ。
ホテルに着くと部屋を選び。その部屋に入っていった。
レナは部屋に入るとベットに腰掛けた。中村もテーブルに荷物を置きソファーに腰掛ける。
「アユミ、出していいよ」
レナはそう言うとアユミと名乗るギャルはポケットからパケに入った5gほどの緑色の乾燥した草とキセルを出した。
「仲村、草やったことないだろ?」
「草って何なんだ?初めてだけど」
「大麻だよマリファナ。ハッパとかクサて言うんだよ」
「やったことないけどそんなにすごいのか?」
「シャブに比べたらマンガだよ。ハッパなんかラブアンドピースさ。初めてだったら次の日は腹筋が筋肉痛さ」
レナはそう言うと笑い出した。アユミも笑っていたが大麻をやった事のない仲村は全く理解できずにいた。
「仲村は初めてだから2,3口でやめときな、身体が磁石になっちゃうから」
大麻をやった事のない中村には理解できない。しかし麻薬に関して言えばレナの言う事は間違いないだろう。
レナはアユミからキセルと大麻を貰うとキセルの上にパケに入った大麻を一つまみ乗せた。
「今からやるから見ておきな」
レナはそう言うとキセルの吸い口をくわえてキセルに乗っている大麻をライターで燃やし。昔のタバコを吸う原理でその煙を吸い込んだ。
レナは肺に煙を吸い込み溜めて吐き出した。ようはシャブの炙りの時と同じだ。
大麻の何ともいえない独特の香りが部屋を漂う。
同じような事を5度ほど繰り返しレナはアユミにキセルを渡した。
アユミもレナのように煙を3度ほど吸った。そして古い大麻の灰を灰皿に空けて中村にキセルを渡した。
「どうぞ」
そしてアユミはキセルと大麻の入ったパケを中村に渡した。
こんな可愛い子と間接キスだ。仲村のテンションも上がる。

仲村もキセルに大麻を少しのせ同じように大麻に火をつけ。煙を吸い込んだ。
「ゲホゲホ」
仲村は大麻のあまりにもマズイ煙にむせた。
レナはむせる中村をトロ−ンとした酔っ払ったような目で見つめていた。
「何やってんだよ。不味くても吸い込むんだよ」
言われる通りに仲村は大麻の煙を2回吸いこみキセルをテーブルに置いた。
コレでいいのか?
別になんだ変わりはない。
量が少なかったのか?仲村はそう思いレナの方を見るとレナはクスクスしている。アユミは布団に潜り込んでいた。
何やってるんだ?仲村はそう思いもう少し吸って良いかレナにたずねた。
「おいレナ、極まってないみたいだからもう少しやっていいか?」
するとレナは何も言わずにクスクスしている。返事は無い。
ベットに潜り込んでいるアユミはクスクス笑っている。
何が面白いんだコイツ等は?
「レナ何やってんだよ?なんか言えよ」
そう言うとレナは「ワハハハ」と笑い出した。アユミもベットに潜りながらとクスクス笑い出した。
それを見ていると中村も笑えて来た。
何なんだこの感覚は?


迎夢 ( 2013/07/31(水) 10:29 )