逆転
フィールドに加藤美南と宮脇咲良が現れた。
「美南ちゃん。さっしーとの対戦カードをかけて。」
「えぇ、勝負しましょう。」
例のごとく、口を動かしながら二人は制御端末を操作し、腰にはベルトが巻かれる。
·『変身』
·「カメンライド、ディケイド」
·「マイティアクションエックス!レベルアップ!マイティジャンプ、マイティキック。マイティマイティアクション!」
·「前から思っていたけど、このフィールド殺風景すぎ。」
エグゼイドはぼやきながら、ゲーマドライバーを操作した。
·「ステージセレクト」
殺風景なフィールドから荒廃した町にフィールドが変わった。
マイティアクションガシャットを使用した影響で、ブロックが存在していること以外は気分転換になるかもしれない。
·「回復、混乱」
エグゼイドは、エナジーアイテム二つを自身にではなく、敵であるディケイドに向かって、投げた。
「どういうつもり?」
混乱に抵抗しながら、宮脇は疑問をぶつける。
·「こうするんだ。」
·「ガシャコンブレイカー」
ガシャコンブレイカーでブロックの一つを破壊した。
中から出てきたのはエナジーアイテム、ライフ逆転だった。
·「ライフ逆転」
これにより、エグゼイドとディケイドのライフは逆転した。
つまり、エグゼイドの方が有利になったのだ。
·「行くぜ。」
·「ゲキトツロボッツ!」
エグゼイドレベルスリー、ゲキトツロボッツになった。
·「決め技!激突クリティカルストライク!」
·「パーフェクト!」
「油断なんてしていなかったはずなのに。頑張れ。美南ちゃん。」
ディケイドは消滅しながらエールを送った。
「第三位、仮面ライダーディケイド。宮脇咲良」
「嘘!?美南ちゃん。決勝に進出しちゃったよ。」
モニタールームは驚きの声であふれたようだ。
「そうか、咲良が負けたんだ。私は負けないよ。」
先にフィールドにいた指原は深呼吸をした。