開幕戦
選抜メンバー達はバーチャル空間に入っていった。
·「メンバー諸君。君達はこのラビリンスフィールドを進み、出会った人物と戦ってもらう。ルールは昨年及び、予選同様、相手を倒せば良いが、仮面ライダーに変身していない相手を攻撃することは禁止行為であり、その人物は失格とする。以上。」
バトル選抜を楽しんでいた加藤美南は開始と同時にラビリンスを走った。
すると、開けた場所に出た。
·「ハイパー大変身!」
相手が誰か判らないのもあるが、最強形態であるハイパームテキに変身した。
エナジーアイテムホルダーを準備し、目を閉じて深呼吸をする。
NGTメンバーの言葉、そして顔が浮かんできた。
「負けた私達の分もNGT代表として、頑張ってきてね。」
「大丈夫。みんなのガシャット、回収しておいたし。去年のバトル選抜を見て、出たいって思っていたから、ベストを尽くすのと楽しむことを忘れないようにガンバる!」
「その意気だよ。」
「ラビリンス、長い。」
対戦相手がやってきた。
その人物は武藤十夢だった。
「先輩、変身してください。」
「ちょっとタイム。」
相当ラビリンスが長かったようで武藤の息は上がっていた。
エグゼイドはエナジーアイテムを武藤に投げた。
·「回復」
「どうして?」
「息の上がった先輩に勝っても本当に勝ったことになりません。」
「ありがとう。でも、勝負は別だよ。・・・変身」
·「ガタック!戦いの神か。燃えてきた。」
ガタックはまだマスクドフォームの為、バルカン攻撃をしかける。
·「鋼鉄化。高速化」
鋼鉄化でバルカンによる銃撃を無効化し、高速化で加速するエグゼイド。
·「ギリギリチャンバラ。」
·「キャストオフ」
二本の刀を持つライダー同士がぶつかり合う。
·「クロックアップ」
エグゼイドが一瞬の隙にガタックのベルトを押し、クロックアップを発動させた。
しかし、ガタックはその行動に反応できなかった。
·「決め技。ハイパークリティカルフィニッシュ!」
エグゼイドは相手の専売特許であるクロックアップを使用し、勝利を導いた。
「第十六位、仮面ライダーガタック。武藤十夢」
「すごい。美南ちゃん。勝っちゃった。」
モニターを見るNGTメンバーは、エグゼイドの勝利に沸いた。