未来へ
高橋みなみ、前田敦子は制御端末を確認し、コアミラーの存在をメンバー達に教えたように新たなメッセージを一斉送信した。
『メンバー達へ
AKBグループとしても仮面ライダーとしても初期の人間である私を倒さない限り、あなた達に未来はない。過去である私達を倒す我こそはというメンバーは私の前に来てください。
仮面ライダー1号 高橋みなみ(仮面ライダー2号 前田敦子)』
「たかみな、解っているでしょう?」
「私達は今のメンバーの本気を正面から受け止める役やろ。」
「解っているなら良いや。」
「でも、変に手加減するのもなしやろ。」
「今度ご飯行こう。」
「あぁ。」
二人は少ない言葉を交わすと別れて行動した。
〇
「たかみなさん。戦ってください。お願いします。私は」
「NGTの加藤美南ちゃんだよね。よろしく。」
「たかみなさん覚えていてくれたんだ。でも、勝負は別です。ハイパー大変身!」
「ライダー変身」
金色に輝くエグゼイドとバッタの超人である1号がそこには存在した。
ハイパームテキとなったエグゼイドは見事に1号を倒した。
「見事だ。現役メンバーがこうなら、私達も安心だ。」(敦子。変な気を起こすなよ。)
現役メンバーの一人、加藤美南の全力を受け止めた高橋みなみは笑って消滅した。
○
「前田さん。戦ってください。」
「咲良ちゃん。私が勝ったら指原達と戦えなくなるのに良いの?」
「ここで負けたら私はそれまでの人間です。・・・変身。」
「わかった。・・・変身。」
ディケイドと2号ライダーの戦いも始まった。
「やっぱり力の2号。強いな。けど、私もこの一年何もしていなかったわけじゃない。」
そう、咲良は一年前に指原に負けたときに、言われた言葉『相手に対する敬意を忘れるな』を胸に今年のバトル選抜を戦ってきた。
それに、弟とスーパー戦隊、仮面ライダーを視聴し、研究も重ねていたのだ。
ケータッチを取り出し、専用カードをその内部に入れ込み、口を開く。
「みんな、行くよ。」
一年前とは違う仲間の存在を信じて戦うディケイドコンプリートフォームがそこには存在していた。
「咲良ちゃん。ありがとう。」
「こちらこそ、ありがとうございました。」
二人は対戦相手への敬意を口にし、この戦いは終わりを告げた。
そして、残る卒業メンバーは、穴井千尋だけになった。