田名部生来は鏡の前で変身ポーズを取っていた。

「変身」

タイガに変身したそのとき、後ろに渡辺麻友がやってきた。

「敵を倒しながら闘わないと面白くない。変身。フレイムプリーズ。ヒー、ヒー、ヒーヒーヒー。」

去年同様ウィザードに変身した。

赤い車−−ライドロンがその場に現れ、運転手であるBlack RX（柏木由紀）が下り立った。

「たなみん、ここは私が。」

「・・・ゆきりん。ありがとう。」

これにより、タイガもミラーワールドに突入した。

「何故、邪魔をするの？ゆきりん。」

「答えは一つ。去年あなたに負けたリベンジ。」

「そういえば、こじはるさんが不参加だったから、ゆきりんが実質上の最下位だったもんね。」

「行くよ！」

言葉のジャブの後、ＲＸは駆け出した。

「バインド、プリーズ。」

昨年同様、鎖攻撃に走るウィザードだったが、バイオライダーの液化攻撃でこれを回避した。

〇

その頃、高柳明音をアギト（須田亜香里）がマシントルネーダー・スライダーモードで追っていた。

そこに両手にロケットを身に付けたフォーゼがアギトをマシンから降ろした。

「ちゅり、早く鏡の中へ。」

「ありがとう。珠理奈。」

しかし、高柳は二人の視界に入らない鏡に移動し、変身した。

「変身。サバイブ」

彼女が変身したのはオーディンだった。

「頼んだよ。珠理奈。」

オーディンも突入した。

〇

「私も行きたいが、君がミラーワールド内、私が外のメンバーを倒すんだ。」

「わかっています。ゴルドドライブ。」

悪のライダーが暗躍していた。