case.3
03
その日の夜、美奈はこのまま泊まるつもりでいたのか、平然と人の部屋の風呂に入り出した。
人の部屋であるにも関わらず、服はその場で脱ぐから逆に迷惑でもある。
美奈はよく巷で言われている“男が悦ぶ彼女とのシチュエーション”を実行するのが好きなやつで、これまでにあったものを挙げると
“彼のYシャツ”や“裸パーカー”に“ギリギリの水着”など、やれそうだと思ったらやるのが美奈のスタンスだ。


「恵太!バスタオル忘れたから置いといてー」

「はいよー」


と、その時だった。美奈のお陰で対してなびなかったシチュエーションなのだが、登場人物がふと、美奈から上西さんになったとしたら。
そんな妄想をしてしまった。

途端に体が熱くなってきた。妄想で熱くなるのは2次元の世界観だけかと思っていたのに、これほどリアルな妄想で熱くなるのは初めてだった。

AVの動画を検索して観ている事は俺にもあるが、まさにその直前、いや再現か?そんな妄想とシチュエーションが頭の中を駆け巡る。
気づけば、俺は服を脱ぎ捨て、風呂場へ入った。


「えっ!?」

「・・・美奈!」

「ちょ、あっ、きゃ!!」


強引にキスをし、胸をもみくちゃにした。改めて美奈の女としての良さは、この胸と体だ。
上西さんと、美奈の妄想シチュエーションが俺の脳内で化学反応を起こし、俺を暴走させたのだ。
思えば美奈との本番は何回かあったが、全て美奈の方から誘われて始めていた。俺からおっ始める事は初めてだ。
今日は猛烈な高揚でどうにでもなりそうな勢いだった。


「美奈、美奈!」

「やっ、いきなり過ぎるって!」

「今日はな・・・なんだか、何でも、気持ち良いんだ」

「どうしちゃったのさ・・・」

「お前に抜いてもらう時、いつも極上の気分だけど、今日はマウントしてやりたい気分・・・」

「あぁん、やっ」


マウントポジションをとり、美奈の胸の谷間に俺のモノを擦っていく。美奈のパイズリはいつも昇天するほど気持ちいいのだが、こういうポジションでするのもまた、新しい世界の開拓だった。


「あ!あぁ、ぁ、っ・・・!」


美奈の口、胸に存分にぶっかけてやった。そのまま終わる事なく、俺は美奈のまんこに挿入した。


「あっ!はぁっ、いい、いいぞ、美奈!ああ!!」

「うっ、あ、あっ、気持ち、いい!」


ゴム無しで何も考えず、一心不乱に美奈とセックスする。
先の事なんて考えず、ガン突きで揺れる胸と喘ぐ美奈の顔を見ているうちに、俺は気づけばイキそうになっていた。


「はっ、はっ、あっ、み、美奈、イキそう!」

「わ、た、しっ、もっ、イッちゃ、うぅ!!」


美奈の中に、俺のザーメンが流れていく。このまま孕ませたらどうするか?いや、そんな事はどうでもいい。もしもの時はその時だ。

壮流 ( 2019/11/29(金) 08:53 )