最終章
夜食はまだまだ
「はぁぁんあぁん、ひぁんん!」


彩を下から突き続け、情事を終えようとしている颯。こんな激しいのは久しぶりである。まだまだ欲張った颯はピストンを更に早めた。
現役という気持ちの表れではない。中年になったからこその余裕である。
ただ、ゴムの方はいつものように付けていないのだが。


「あはぁ・・・はぁあ・・・・・・!」


「うぅ、っ・・・!」


彩の両手を握ると、ラストスパート。颯は彩の中にご無沙汰だった分、たっぷりと放出した。



「はぁ、はぁ・・・も、もう、一回で、全部出ちまう・・・」


「腰が折れたぁ、お風呂まで運んでぇ」


「わがままなお嬢だよ」


「いつから執事になってんねん」


お姫様抱っこで風呂場まで連れていき、彩を先に洗わせている間にバスタオルと着替えを用意すると、颯は風呂場へ行こうとした、その時。丁度、彩が頭を洗っている最中であった。
ドアの鍵が開けられ、中に誰かが入ってきたのだ。颯は予想外の事態かと殺気立ち、気配を消して玄関の方を見た。するとそこには。


「あ、颯くんシャワーかな、丁度いいときにきちゃったかも」


入ってきたのは玲奈だった。綾巴達はいないようだ。という事は、彩と同じ目的できたに違いない。せっかく一段落ついたのに、今度は玲奈を相手にしないといけない。
颯はバスタオルを腰に巻いて部屋から出た。


「突然入ったら颯くんびっくりするよね。そのままエッチしちゃえば・・・」


「おい、何してる」


「えっ!颯くん?シャワー浴びてたんじゃないの?」


「彩だ。で、何しにきた」


「それは勿論・・・あー、その格好、彩ちゃんとエッチした後でしょ!ずるい!」


「うるさいな・・・」


「じゃ、丁度私も脱いだんだし、このまましちゃおうよ?」


「また部屋に行くのか・・・ああもう、仕方ない、どうせ後で彩に見つかるだろうし。とにかく上に行くぞ」


「そうこなくっちゃ」


また自分の部屋でセックス。颯と玲奈はベッドに座ると、いきなりディープキスから始めた。
赤いブラの上を颯の手が艶かしく這っていっては、背中や脇に進んでいく。玲奈も颯の性感帯は熟知している。乳首を指で擦り、男性器を握って根本から搾り取るように動かした。



「はぁ・・・ふあぁん」


「んん、はぁ、ん・・・」

そのうち、颯の手はブラを外し、パンツも外しにかかった。今夜の玲奈は珍しく、上下ともレースの下着であった。


「こんな下着を選ぶやつが、普通に家に入ってくるわけないわな」

「ガーターベルトにしようか迷ったけど、やっぱり外しやすい下着の方がいいかなって」


「じゃ、いっそのこと下着無しで来い・・・」


「それでもいいよ?でも脱がす興奮って、あるじゃない。わかるよね?」


「わかるよ。で、それよりお前はこの濡れたマンコをどうにかしろ」

「ちょ、あん!いきなり触って・・・!」


指が生暖かい液体で潤っていく。颯がこうくると踏んでいた玲奈は既に濡らしていたようだ。次第に指が中に入ると、玲奈は腰を振りながら喘いだ。


「そ、そんなの、だめ・・・あ、はぁん、ひぁんん、だめぇ、ぇ、はぅ、ひゃあん!」



「こういう事されるのを予定していたくせに」


「激しいのは、予定外・・・」


玲奈は体をびくんと跳ねさせ、絶頂に果てた。床にストンと腰を下ろした玲奈は、目の前にある颯の男性器をくわえ、奥まで吸うようにフェラチオをした。



「ご無沙汰なもんでな、ちと意地悪させてもらうよ」


「んん!ふぅん!はぁぇあ、はぁん!」


乳首を指で擦ったり、つまんで引っ張ったり、今夜の颯は少しSである。彩の時と違い、玲奈は真性のMであるため、颯には相性がいい。
責めていくうちに颯も奮い立ち、射精感も高まってきた。フィニッシュはどうするかを考えた颯は男性器を抜き、玲奈の顔の前でしごいた。

「うおぉ、おお、おっ!・・・」


「んん!・・・・・・」


たっぷりと玲奈の顔に放出し、残りは玲奈のフェラチオで搾り取った。ここで止まっちゃいられまい。颯はティッシュで玲奈の顔を拭くと、次のステップへ踏み込んだ。


「ご無沙汰だからってS過ぎない?」


「お前がMだからだろ」


「んん!もう!」


「いいから、どうやって入れたい?」


「んー、じゃあ、颯くんに乗っていい?」



仰向けになった颯の上に腰を持ち上げると、玲奈はゆっくり下ろし、挿入した。

壮流 ( 2016/09/29(木) 22:57 )