Destino

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序章
過去の記憶
「僕、大きくなったら〇〇ちゃんと結婚する!!」

「うん♪」

ピピピピッ ピピピピッ

ー鳴り響く目覚ましのアラーム音ー

「うっ...もう朝か」

シャアァァァァ

男はシャワーを浴びながら先ほどまで夢でみていた内容を思い返し、少し可笑しくて顔が笑っていた。

(まさかあんな幼い頃の記憶を夢としてみるなんて不思議だよな...)

幼稚園までは一緒に遊んだりしていた幼馴染の女の子と交わした約束。

彼は親の仕事の都合で東京へ引っ越し、それ以来その子とは会えず仕舞いで終わっている。

「でもまさかこんな形で再会のチャンスが巡ってくるなんて、人生何があるか分からねえもんだな」

朝食を終えて仕事へ向かう準備を整えた彼は鏡に映る自分にそう呟くと家を出た。

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キングオブダークネス ( 2020/10/21(水) 19:36 )