その2
ウグイス「本日の横浜ベイスターズ対読売ジャイアンツとの一戦にお越しいただきありがとうございます。始球式は本日の先発投手の横田幸宏投手と幸宏投手のお兄さんで捕手の横田疾風捕手の弟さんで、ボクシング世界王者の横田達也さんです。」

重い直球がうなる。草野球レベルではないとうなる両ベンチをよそに

横田達「兄貴のミットに投げるの久々だわ。」
横田疾「コイツはなんでプロで投げんのだ?俺が正捕手だったらとっくに100勝や」
横田達「兄貴は相変わらず」
横田幸「兄貴も達也も」

バッテリーが発表され、スタメン表が交換される。

梶谷「俺の久々の打席だぜ。」
筒香「俺のオヤジの体そっくり(笑)」
横田疾「誰がやねん」
他「ワハハハ」

暖かい笑いをまぶしながら、いよいよ先発マウンド

横田幸「兄貴、頼むぜ!」
横田疾「俺に任しとき!父ちゃんや母ちゃん、兄弟の名にかけて勝つんや」

兄の疾風は弟の150辺りの真っ直ぐを軸にカーブやスライダー、大きく落ちるスクリューでアウトを奪う。

横田疾(アレ投げさすか〜そろそろコイツの切り札)
横田幸(投げるぜ!)
亀井義(う・・・打てない!)

なんとフルカウントでフォークが決まる。

横田疾「容赦なく切り捨てるフォーク(笑)」
横田幸「落としすぎたな?」
横田疾「少し危なかったぜ〜。」

バサバサ容赦なく切り捨てるフォークの山。打てそうで打てないフォークが厄介なジャイアンツ打線。

山本「お兄さん、ホンマにスゴいんやな?」
横田達「兄貴さすが俺の自慢の兄貴たちさ。
横田穂「お兄ちゃんったら、だらしない!」
横田達「良いじゃねえか〜ひさびさに兄貴の試合見るんだ!」
横田穂「お兄ちゃんの奥さんじゃないですか!すごーい」
横田達「おばけだぞ〜顎おばけだぞ〜・・・痛ぇ」
山本「誰がやねん」
客「ワハハハ」

その間に兄の疾風の打席

ウグイス「6番〜キャッチャー横田〜キャッチャー横田〜」

裏の攻撃の打席。筒香のヒットで1塁(筒香)と3塁(梶谷)の1死ながらの大チャンス

ラミレス「頼むよ!」
横田疾「はい」

相手は投手の田口麗

実況「今のコース見ますね〜佐々木さん」
佐々木「見たと言うより、ワザと見送ったような構えですね〜。狙い球は絞れてると思いますよ!彼の先程のフォアボールの場面も打つ打たないと分けてたと思うので」

田口麗の真っ直ぐが外に抜けかけた瞬間を見逃さなかった

実況「行った〜〜ライトの長野は見上げるだけ〜〜」
佐々木「遥か上空ですね〜高いな〜なかなか滞空時間が長いですよ?」

右翼スタンドの遥か上空を超える推定160m超の特大本塁打(13号)で追加点。その差を6点にする一撃で先発の田口麗を粉砕

筒香「でけぇ〜」
横田疾「アハハハハ、なんぼのもんじゃい!俺のリーチが勝っただけさ(笑)」
梶谷「本塁王と打点王トップじゃないですか!さすがアメリカ帰りの怪力武将のごとくの一撃」
横田疾「リーチや!」
筒香「重っ」
横田疾「いつも控えているときは、これを打席前に振るんだ!軽いよ?」

太すぎる上に2kg超のバットを素手で担ぐ。みんなで1人ずつ持とうと試みるも、誰も持てない。結果横田疾の14号(ソロ)と15号(満塁)と本塁3本の適時打含む9打点の荒稼ぎ(笑)

横田達「本当に兄貴は容赦なく打つよな〜」
横田穂「お兄ちゃんは本当に怪力だわ〜」

双子の妹の穂乃香、一番上の3つ子(全員男)等大家族集まっての満塁ホームランと翌日の世界戦での勝利祈願の飲み会。

ぶー ( 2016/05/20(金) 00:00 )