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田村淳「いよいよ世紀の一戦の横綱の曙関にボクシング世界チャンピオンが挑みます!控え室中継に行っているようですね〜アゴ太郎(笑)」
山本「誰がやねん!ウチの旦那と曙さんが戦うので、頑張って欲しいわ」
横田智「俺との決勝を期待してるぜ!その時には容赦せんから」
横田達「そんなの要らねえ!ガチンコじゃ!」
準々決勝をすくい投げで元大相撲力士の鈴川真一を下し、いよいよ曙の待つ準決勝。
曙「よろしくネ。気合い入れてるからナ」
横田達「俺も気合い入ってますよ!」
曙は横綱時代に締めていた深緑のマワシを締めていた。
角田「ひが〜〜し〜〜曙〜曙〜〜。に〜〜し〜〜横〜〜田〜横〜田〜。」
曙の前で顔をたたき気合いをさらに込める。
角田「はっけよ〜〜い、残った〜〜」
曙の現役時代さながらの突き押しの圧力にくじけそうになるも
横田智(曙のマワシを奪え!そして横に振れ)
兄のアドバイスを思い出した弟は、両下手を浅く取り左右に振りながら勝機を伺う
曙(強いな〜。お兄ちゃんが大横綱なだけ有る。だが、オレも横綱として負けなど許されん!)
曙は下手を切りに動くも、脇をしっかり締めていた弟の達也の鉄壁の守りにはなかなか打崩せずにいた。
横田達(足が掛かれ!)
バタンッ
角田「外掛けによりまして〜〜勝者〜横田〜達也〜」
曙についに黒星を付けた男に会場は割れんばかりの拍手喝采。2分を越す激闘に終止符が打たれた瞬間だった
田村淳「どうでしたか?」
横田達「曙関に勝ってしまって良かったのか分かんないんですけど、次の兄貴との決勝も頑張ります。」
パチパチと鳴りやまない拍手喝采
曙「強かったよ。こんなタフな相手は若貴以来だよ」
相手を称える曙にも盛大な拍手喝采
曙●(外掛け)◯横田達