四日目
01
翌日になり、奈々未の買い物に付き合った後、二人は帰国することにした。

違う便であることを嘆いていた麻衣に別れを告げて飛行機に乗った奈々未は出国の際に食べれなかったファーストクラスの食事を摂り満足そうだった。


「今回はまあまあ楽しかったよ。」

『はいはい、そうですか。』

「また機会があれば行ってあげるから」

『機会があればな。』

「じゃ!」

タクシーで奈々未を家の前まで送り届けて自分の家に到着すれば少し増えた荷物を持って帰宅し、整理が終わればまたすぐに家を出た。




『こんにちは』

袋を持った裕太が来たのは喫茶店だった。

「やあ青年、今日は非番だよ?」

迎え入れたのはこの喫茶店のマスター代理の篠田麻里子だった。

彼女は裕太の二つ上にあたる先輩で高校時代によく遊んでいた。
今は親が営んでいる喫茶店で働きながら専門学校へ通っている。

裕太もここで長いことアルバイトをしている。


『知ってますよ。これお土産。』

「今回はどこの国ですかな?」

『ハワイっす。』

渡したのはよく有りがちなマカダミアナッツだった。

「20点。ありきたりすぎる。」

『はいはい。バイトの人達と食べてくださいね。』

軽く受け流せば事務所の方へ向かって行った。

「ちょっとー、今お客さんいるんだから静かにね。」

『分かってますよ。』

麻里子が言った意味を裕太は理解していた。




『よ。』

「何でアンタがここにおんねん。」

『暇だから?あとお土産渡しに。』

「どっか行ってたん?」

『ちょっくらハワイまで。』

「ちょっくらで行ける距離やないやろそれ。」

『ナイスなツッコミをどうも。』

事務所に入った裕太は話しながら相手の胸を触った。

「何してんねん、シバくで!」

『もうシバいてますが?』

肩を叩かれながらも後ろに回って相手を抱き締めた。

『休憩で暇だったら相手してよ。さーやか。』

「何で休憩中にアンタの相手なんかせなあかんねん。」

彼女の名前は山本彩。
高校の同級生で科は違うが大学も同じである。

『いいじゃん、麻里子先輩にも了承得たし。』

麻里子は裕太が事務所でしている事を知っている。
もちろん彼女も裕太と関係を持ち、彼の性欲の強さも知っている。

「麻里子さん…」

『ほら、こんなになってるし…』

彩の手を股間に持って行けば肉棒は熱く、大きくなっていた。

「…。椅子に座り。」

『流石さやかたん。』

裕太は笑いながら椅子に座った。


凛句 ( 2016/01/29(金) 07:31 )